俺が統合失調症を苦にせず生活できるまでに回復した経過を話すスレ

2019年6月25日

1: 名無しさん@おーぷん 2015/02/15(日)22:04:12 ID:BeZ

「統合失調症(旧名:精神分裂症)」は
医学的治療を継続すれば治る(寛解する)病気です。
そんな俺が陽性・陰性症状、そして認知機能障害を乗り越えて、
寛解に至った経過を淡々と書き込むスレです。

同じ病気を罹患していて苦しんでいる人、
うつ病や精神病を患って、本当に治るのだろうか・・・と不安に思っている人。
そんな人たちが読んでくれて、ちょっとでも希望を持ってくれたら嬉しいと思い、
このスレを立てました。

|統合失調症とは

統合失調症(とうごうしっちょうしょう)またはスキゾフレニア(独: Schizophrenie、仏: Schizophrénie、英: SchizophreniaSZ)とは、思考、知覚、感情、言語、自己の感覚、および行動における他者との歪みによって特徴付けられる症状を持つ精神障害の一つ。一般的には幻聴、幻覚、異常行動などを伴うが、罹患者によって症状のスペクトラムも多様である。エミール・クレペリン、オイゲン・ブロイラー、クルト・シュナイダーが共通して挙げている当該疾患の特徴的で頻発の症状は「思考途絶(連合障害)」と「思考化声(自生思考)」である。日本では2002年(平成14年)まで、精神分裂病(せいしんぶんれつびょう)と呼ばれていた

引用元:ウィキペディア|統合失調症

70: 名無しさん@おーぷん 2016/04/01(金)00:34:43 ID:QoR
>>1が生きててよかった
本当にそう思う

 

2: 1 2015/02/15(日)22:34:47 ID:BeZ

俺が統合失調症を発症したのは、2012年2月頃。
いわば、神秘体験とも言うべき経験をし始めた頃だったと考えています。

「神秘体験」は、とりあえず置いておいて、
確実に統合失調症の陽性症状であると断言できる出来事と、
通院に至るプロセスを書いていきます。

統合失調症の陽性症状の場合、比較的に多いものとして、
被害妄想があります。
「隣人が自分の悪口を言っている」
「自分の行動に合わせて、沢山の人が自分を監視している」
このような妄想が多くありますが、俺の場合は少し違っていました。

それは、
「この宇宙が、俺のことを殺そうとしている」
というものでした。

 

3: 1 2015/02/15(日)22:35:09 ID:BeZ

この「宇宙に殺される」という考え方に至る経緯は、
色々とあるのですが、かいつまむと、

1. 俺は宇宙の秘密に気づいてしまって、それを知ってしまった。
2. 宇宙はその秘密を隠したがっている。
3. そのことを知っている俺は宇宙にとっては「イレギュラー」であって、殺害する必要がある。

このような妄想の積み重ねによって成り立っていました。
そもそも、普通に考えれば宇宙に意識があるはずもなく、
このような荒唐無稽な考え方が成り立つこと自体、通常では考えられないことです。
しかし、統合失調症はこのような考え方を「あり得るもの」として認識させてしまいます。

なぜ、このような妄想が積み重なってしまうのか。
それは、陽性症状によって「物事の捉え方」、それは認知とも言えるかも知れませんが、
それが障害されてしまうからだと、俺は分析しています。

 

4: 1 2015/02/15(日)22:48:22 ID:BeZ

さらに、物事の捉え方が障害されているということは、
その時に体験した出来事、それらの「記憶の仕方」も障害されている、ということになります。

「偶然、家の前を人が通った」という出来事に対して、
その出来事と、自分の中にある妄想を関連づけてしまう、という感覚です。

例えば、車のナンバーに「3」が含まれているとしたら、
そのナンバー「3」が付いた車同士は、自分の知らない所で通じ合っているのではないか、
つまり、ナンバー「3」が付いた車は、自分のことを監視するために結成された集団なのだ。
このように考えてしまうのです。

物事の認知が障害されることとは、
普通では考えられない思考を生み出してしまいます。
そして、思考だけでなく、目にした事柄を自分の妄想と関連づけて行ってしまい、
あたかも、その妄想が事実であったかのように錯覚してしまう。

脳が本当の世界を見ることが出来なくなり、
妄想によって曲解した世界を見てしまうのです。

 

5: 1 2015/02/15(日)22:56:10 ID:BeZ

俺の場合、妄想を抱く対象が「隣人」や「道行く人々」ではなく、
「この宇宙」だったわけです。
電話が来ても、その電話にすら「宇宙の殺意」が込められているように感じました。

留守番電話にザザザーというノイズしか記録されていなかった出来事に対して、
それは電波状況が悪かっただけ、と考えることは出来ません。

『これは、この宇宙そのものからの入電であり、そのため人語として記録されることはなかったのだ』

このように考えてしまっていました。

そして、このような「宇宙にとってイレギュラーとなった自分」の中にある
本来、存在してはならなかった『宇宙の秘密』という情報。
これは、自分の発する様々なコミュニケートによって世界に伝播したとしても、
必ず、自分に戻ってきてしまう。

『俺は宇宙から命を狙われ続けているのであり、その結果、様々な不可解な出来事が起きているのだ』

としか考えられませんでした。

 

6: 1 2015/02/15(日)23:10:38 ID:BeZ

この経験の中で、俺の身の回りでは多くの不思議な出来事がありました。
例えば、パソコンの表計算ソフトの中に「並び替え」という機能があります。
この機能が正常に動作しなくなってしまいました。

今になって思えば、この動作不良は、表計算ソフトに入力された文字列が、
数値と文字列が混在していただけであって、
その結果が偶然にも、自分の妄想していた「宇宙の秘密」という異常な情報と結びついているように見えただけなのでしょう。

あるいは、家中の時計と言う時計が、すべて止まってしまったことがありました。
デジタル時計に関しては12:12を指して止まっており、
テレビやパソコン、スマートフォンの時計までもが12:12を指していました。

今になって思えば、確かに不思議ですが偶然だったのでしょう。
パソコン、スマートフォンはその後壊れてしまいましたし、
テレビの時計も時間を訂正した後は、正常に動作しています。

この他、自宅の電話が深夜に鳴り、受話器を取ると「ザッザッザッー」という雑音しか聞こえなかったり、
自室の床が水浸しになっていたりと、様々な出来事に遭遇する中で、俺は追い詰められて行きました。
まあ、確かに不可解ではありますが、これらの現象はすべて説明しようと思えば、様々な説明が出来るものです。

このような体験のすべてが、自分の妄想と結びついてしまう。

自分の身の回りの出来事を、
すべて自分に関連した出来事なのだと確信してしまう、それがこの病気の恐ろしいところです。

 

7: 1 2015/02/15(日)23:19:18 ID:BeZ

やがて、俺は眠ることが出来なくなって行きました。
そして、これすらも「宇宙の殺意」に因るものであると考えていました。

物理法則によって精神的に追い詰めて、最終的には不眠によって、
俺は兵糧攻めで殺されてしまう。
このような体験をしている事実を、例えばどこかの大学の教授に話しても信じてもらえないでしょう。
警察に駆け込んだ所で、このようなエキセントリックな出来事を認めてくれるはずもありません。

さらに、食事をしようにも「食べる」という行為によって、
自分の体の中に「この宇宙の一部」を取り込むことが、極めて危険であると思えました。
食べず、飲み物も非常に少量となり、やせ衰えていく体。
このままでは死んでしまうのではないか、そう思いながらも、俺は思っていました。

「自分は、この宇宙の秘密を知ってしまった。
それは本来なら存在してはならないものであり、殺されるのは仕方の無いことだ」

そして、このようにも思っていました。

「宇宙に殺されるぐらいなら、自分の命は自分で決めたい」

 

8: 1 2015/02/15(日)23:30:36 ID:BeZ

体重は52キロまで落ち、食べないことを心配した家族から、
何度か病院に行くことを勧められました。
両親は俺の状態を「内科的な病気」だと思っていたのでしょう。

しかし、内科を受診しても自分の中にある「宇宙の秘密」を取り除くことは出来ません。
なぜなら、やれを苦しめているものは「思考」という抽象的な事柄であって、
脳の中に保存されたものであるのだから、外科的な手術で消滅するものでは決してない。
この状態を内科医に話した所で、何の解決にもならないのです。

深く深く悩みながら、俺は自身の一挙手一投足にすら怯えて生活していました。
下手に行動すれば、自分が引き起こした物理的な現象によって、
間接的に自分は宇宙に殺されてしまう、そのように思っていました。

仕事はかろうじて続けていましたが、職務は果たすことなど当然出来ません。
死の恐怖に怯えながら、宇宙に狙われている恐怖に狼狽しながら、
俺は確実に衰弱していく自分の体を、どうすることも出来ずにいました。

 

9: 1 2015/02/15(日)23:46:58 ID:BeZ

その頃には3月になっていました。
ある日、母親が俺の運命を左右するある提案を持ちかけてくれたのです。

「そんなに悩みがあるのなら、一度、心の病院に行って話してみたら?」

しかし、俺はその時に思いました。
自分の中にある「宇宙の秘密」を、確かに誰かに話すことは出来る。
しかし、それによって話された人物も、自分と同じ苦しみを味わう結果になってしまうのではないか。
その時の、俺の発言は大体、下記のような内容でした。

「俺の苦しみは、自分が触れてはならないものに触れた結果であって、その結果、自分は開いてしまった」

「自分は開いてしまった」とは、非常に理解に苦しむ表現だと思います。
この時の自分は「宇宙の秘密」という異常な情報を有している状態であり、
本来であれば、宇宙とコミュニケート出来ないはずの所を、
その方法を宇宙に提供してしまっている。
この「宇宙とコミュニケート出来る状態」のことを「自分が開いている」と表現していました。

母親は言います。

「あなたが何を苦しんでいるのかは分からないけど、その触れてはいけなかったものに触れたことを、お医者さんにお話したらどう?」

「しかし、そのことを話せば、お医者さんが苦しんでしまう」

「大丈夫、お医者さんはプロなのだから」

その言葉は、俺にとっては最後の希望のように聞こえました。
確かに精神科医であれば、自分の中にある「宇宙の秘密」という異常な情報を取り除いてくれるかも知れない。
その結果、俺が死んでしまったとしても、それはそれで仕方の無いことだろう。

俺はこの世界に対する反逆者であって、死によってしか、それを償うことは出来ない。
しかし、最後の時ぐらいは異常な状態から脱して、心安らかに死にたい。

母の言葉、妄想の帰結、この2つが俺をメンタルクリニックへ通うチャンスを与えてくれました。

 

10: 1 2015/02/15(日)23:54:47 ID:BeZ
今日はこの辺りで、寝ます。
おやすみなさい・・・

 

11: 名無しさん@おーぷん 2015/03/02(月)09:26:37 ID:NW4
続き待ってる

 

12: 名無しさん@おーぷん 2015/03/02(月)18:22:37 ID:UqK
これは参考になる
そんな気がする
続きを待ってる

 

13: 1 2015/03/04(水)22:12:57 ID:7Uu

次に書きたいことは「通院の継続と医師との信頼関係」という非常に重要な部分なので、
慎重に読み返しています。
校閲が終わっている「通院から陰性症状の出現」までを書いていきます。

2012年3月9日。
一切の睡眠も取れず、食べることも出来ず、
完全に妄想に支配されていた俺は、日常生活すら正常に送ることが出来なくなっていました。
歩くこと、しゃべること、すべての行動に異常な情報が絡みついており、
その異常な情報が一度でも自身の外、つまり「世界」に放たれれば、
宇宙の殺意によって自分を殺すためのトラップとなって戻って来てしまう、そう信じ切っていたのです。

病院に電話をしてくれたのは母親でした。
父親が車を用意してくれて、俺は立ち上がるのも苦労なほどに衰弱した体を引きずって、車へと乗り込みました。
体重計には乗っていませんでしたが、その時には体重は50キロを下回っていたかも知れません。

車の中で俺は近づいてくる車、信号機、マンホールにすら恐怖していました。
「宇宙の殺意」は、交通事故を装って自分を殺すための出来事を引き起こすかも知れない。
信号機がすべて青に変わり、交通事故を引き起こす引き金となるかも知れない。
マンホールが突如として飛んできて、自分の体を引き裂くかも知れない。

 

14: 1 2015/03/04(水)22:13:22 ID:7Uu

何もかもが自分の敵のようにすら思えました。
ただ、その中で唯一、自分を害さない存在は「生物」なのだと思っていました。

宇宙の殺意は無機物は操作できても、意思を持つ生物をコントロールすることは出来ないのではないか。
しかし、自分の中にある「宇宙の秘密」を生物に放てば、その生物も宇宙に命を狙われてしまう。
これから、自分は精神病院へ行き、医師にそのような行為をして良いのだろうか。
自分は助かるかも知れないが、医師が今度は宇宙に狙われてしまうのではないか……

統合失調症の妄想は、このような荒唐無稽な考えを生み出してしまいます。
そして、妄想とは「自分は命を狙われている!」と単純に思い込んでいるわけではなく、
その底流には、その考えに至った数多くの妄想が積み重なっているのです。

経験から、表面に現れているように見える妄想は、決して「強い妄想」であるとは言えないように思えます。
表面に現れている妄想を構成している、数多くの妄想こそが「強い妄想」であって、
既に認知に正常性を欠いている状態では、その妄想を払拭することは困難なのです。

 

15: 1 2015/03/04(水)22:13:40 ID:7Uu

俺が連れて行ってもらったのは、某駅にほど近いメンタルクリニックでした。
受付で母親に手続きをしてもらい、2階にある待合室へ向かいます。
多くの人々がいる空間は、ひどく落ち着くものでした。
典型的な妄想では被害妄想なのですから、他人と接することは普通は苦痛なのかも知れません。

しかし、俺の場合は「宇宙」自体に対する被害妄想があり、
かつ、生きている人間は、その宇宙の影響を受けない、あるいは受けづらいと考えているのですから、
人間は恐怖の対象ではなかったのです。

統合失調症に典型的な被害妄想は、対人のものが多いため、
例えば俺のように人間を恐れない点だけに注目して、
「これは統合失調症ではない」と解釈することは危険です。

そして、同じように一見すれば統合失調症のようであっても、
幻聴や妄想は、鬱病や両極性障害、解離性障害でも出現する場合があります。
自分で判断することは決してせず、医師の「プロの目」でなくては、精神病は見破ることは困難です。

往々にして精神疾患を患った人々が陥りやすい錯覚として、
「インターネットで調べたら、統合失調症では幻聴があるって言うけど、自分は被害妄想だけだ! だから、自分は統合失調症ではない!」
という考え方がありますが、それは命に関わる深刻な誤りです。
インターネット上の情報はケース・バイ・ケースを説明しているわけではありませんし、
そもそも、その情報が事実であるとは決して限らないのです。
重要なことは、「統合失調症と総称される病気の事実」ではなく、「今、自分が患っている病気の事実」なのです。

 

16: 1 2015/03/04(水)22:14:00 ID:7Uu

10分ほど待合室で待ちながら、俺は思い悩んでいました。
自分の状態を医師に話すことは出来る、しかし本当にそれは正しいことなのか。
「宇宙の殺意」から逃れるために、誰かを犠牲にすることは間違っているのではないか。
様々な思いが交錯しながら、いよいよ俺の名前が呼ばれます。
診察室のドアは木製で、ノブをゆっくりと回すと、デスクの向こう側に医師が座っていました。

ここから書く医師の言葉はうろ覚えの部分もあり、正確な内容ではありませんが、
そういうニュアンスであったことは確かです。

母親に付き添われて椅子に座るも、既に体力の限界で床に膝をついてしまいました。
医師と母親に抱き起こされて椅子によじ登るように座った俺に、先生が語りかけてくれます。

「辛かったですね、あなたを苦しめていることを、ここで聞かせてくれませんか?」

後から聞いた話ですが、母親はメンタルクリニックに電話をした際、
俺の状態を詳しく話してくれていたようです。
しばらく、うつむいて黙っていた俺は、考えていました。

おそらく、これは最後のチャンスなのかも知れない。
これを逃せば、自分は宇宙の殺意によって体力をそぎ落とされて殺されてしまう。
そして、それに至る前に、俺は自分の命を絶つことになってしまう。

しかし、ここで話せば、この医師が宇宙に殺されてしまう。
自分が黙っていれば、この医師は死なずに済む。
ならば、黙っていた方がいいのではないか。

様々な思いが脳裏を駆け巡り「死ぬしかない」という結論に至りそうになると、
これは言葉にし辛いのですが、言うなれば「最後の理性」とでも言えば良いのか、
生きたいと思う気持ちが「話してしまえ!」と心の中で叫ぶのです。

 

17: 1 2015/03/04(水)22:14:14 ID:7Uu

5分、10分と俺は沈黙していました。
その間、医師は母親に自分の状態を質問しており、母親がそれに受け答えていました。
話すことが出来るはずがない、話せば医師だけでなく母親も「宇宙の秘密」を聞いてしまう。
結局、何も話すことが出来ないまま30分が経ち、医師は言いました。

「今はどんな感じですか?」

その質問は、自分の中にある「宇宙の秘密」とは関係がないものだったので、
俺は一言だけ「自分が開いています……」と言いました。

医師はパソコンにカタカタと何かを打ち込み、そして、

「今日は薬を出しますので寝る前に飲んでください。 あと、紹介状を書きますので内科で血液検査を受けてください」

続けて、「明日も来てくださいね」と言いました。

その後、近くの総合病院で血液検査と尿検査を受けた俺は栄養失調と診断され、
直ちに点滴を打たれました。
医師からは「食べないと手術で補液することになるから食べなさい」と言われましたが、
食べるという行為は、その時の俺にとっては自殺と同じでした。

 

18: 1 2015/03/07(土)21:35:39 ID:DBy

自宅に帰り、母親が俺のために好物の卵焼きを作ってくれました。
食べなければ命に関わることは理解していても、どうしても食物を体の中に入れることはできません。
また薬も同様で、それを体の中に入れることは、宇宙の呪いを取り込むと同じであると信じ切っていました。
当時、処方された薬はエビリファイ12mg、睡眠導入剤のロヒプノール2mgでしたので、
あの短時間、かつ少ない言葉から精神科医は俺の病気を既に見抜いていたのでしょう。
何も食べることはできなくとも薬は飲まなければいけません。

既に不眠によって体力が限界に達していた俺は、せめて睡眠だけでも取って、
それから死にたいと考えていました。
宇宙に狙われ続ける生活は苦痛であり、それによって死に至るとしたら、
俺の死の理由は誰にも分からずじまいになってしまいます。
それなら、自分の命を決めることぐらいは最後に自分に残された権利であって、
それが唯一、この宇宙に抗う方法であると思っていました。

 

19: 1 2015/03/07(土)21:35:53 ID:DBy

結局、口にしたのは少量の白湯と薬だけ。
エビリファイが液体だったのは、のどが物を通らない中では救いでした。
しかし、薬を飲んでも俺は眠ることはできません。
ベッドに横になり、ただ時計が時を刻む音だけを聞くだけの時間は苦痛の他のなにものでもなく、
脳裏に浮かぶのは「自殺」のことばかりです。

時折、インターネットの情報では「陽性症状が治まってくると、陰性症状が現れる」と説明されている場合がありますが、
俺の場合においては陽性・陰性症状は、ほぼ同時に現れました。

そして、「本来、自分の中にないものが存在する」のが陽性症状で、
「本来、自分の中に有るものが存在しない」のが陰性症状であると解説されている場合がありますが、
体験から、俺の場合はこのようには感じませんでした。

統合失調症は健常な人たちから見れば、掴み所のない奇妙な病気だと感じるでしょう。
そのため、病気を分かりやすく表現する方法が必要になります。
しかし、それは決して病気のバロメーターではなく、あくまで表現の一つに過ぎません。
精神病とは、鬱病も含めて患っている人によって感じ方はそれぞれです。
それぞれの感じ方があり、それぞれの表現があり、典型的なものもあれば、そうでない症状もあります。
現に、統合失調症でも幻視は稀でありながら、俺には幻視が出現しました。
「典型的ではない」から統合失調症ではない、と考えることは誤りです。

そして、感じ方が人それぞれなのですから、それを表現する方法もそれぞれです。
妄想や、脳の機能障害も加わり、その表現は特異なものになる場合があります。
脳が耳から流れ出す、電磁波で脳が攻撃されている、脳の中にマイクロチップが埋め込まれている……
これらの主張は荒唐無稽で一見するとエキセントリックな発言です。
しかし、言い換えれば脳が悲鳴を上げているとも言えるのです。

 

20: 1 2015/03/07(土)21:36:06 ID:DBy

翌日、朝の9時から再び母に付き添われて病院へ向かいました。
その日も睡眠は一切取れず、薬を飲んだからなのでしょう、ひどい体のふらつきがありました。
診察室に入ると、医師がデスクに座っています。

「今日は、長い時間を用意しました。 あなたのことを、よく聞かせてください」

と言ってもらいましたが、話せるはずがありません。
椅子に座り、ただ俯いて、医師と母親の会話を聞いているだけの時間が過ぎていきます。
その時も自分はもう死ぬしか方法がなく、このまま自分の死と共に「宇宙の呪い」を持ち去ろうと思っていました。

しばらくすると医師は、
「お母さんから聞きました。 あなたは良く目を閉じて瞑想のようなことをしているそうですね」
と尋ねて来ます。
この「瞑想」のような行為、それによって俺は「宇宙の殺意」に触れることになりました。
しかし、その問いかけは俺にある考えを起こさせます。

宇宙の殺意をそのまま誰かに話すことは出来ない、しかし、間接的になら説明ができるかも知れない。
それによって正確ではなくとも、自分の状態を誰かに理解してもらえるかも知れない。
そして、自分が「死」を選択したとしても、決して触れてはならない領域があることを警告できるかも知れない。

 

21: 1 2015/03/07(土)21:36:15 ID:DBy

俺はその瞑想のような行為で体験した出来事を話し始めました。
その内容は割愛しますが、可能な限り詳しく、そして言葉を慎重に選びます。
決して「宇宙の殺意」を相手に向けさせてはいけない、死ぬのは自分だけいい。
自分にとっては非常に短い時間のように思えましたが、時間はかなり経過していたと思います。
しばらく話を続けて、「宇宙に命を狙われる」と感じたきっかけに至る部分で、俺は言葉を止めました。

「あなたに、何が起こったのですか?」

先生の問いかけに、俺は「これ以上はお話できません。あなたが死んでしまう」と返します。
すると、先生はその不可解な俺の発言に笑うこともせず、真剣なまなざしで言うのです。

「大丈夫です、私は死にません。 話してください」

俺はしばらく考えて、医師の求めに応じて良いかを悩みました。
この人を死なせてしまうことになるかも知れない。
しかし、医師はプロなのであって、自分の中にある「宇宙の殺意」を消して去ってくれるのではないか。
それは目にも見えず形もなく、概念的な抽象的な事柄であるからこそ、
精神科医であれば、それを取り除いてくれるのではないか。
俺は一言だけ言いました。

「俺は、宇宙に命を狙われています」

 

22: 1 2015/03/07(土)21:36:50 ID:DBy

その後、先生から何度か質問がありました。
日常生活のこと、仕事のこと、会社のこと。
それらの会話の中で、自分が日常生活を営むことが困難になっていることや、
不眠のこと、食事を摂れないことが宇宙の殺意と関係あることを話しました。
医師は、俺の話を肯定も否定もしませんでしたが、「なるほど」と聞いてくれました。

やがて会話が終わり、医師は俺の顔を見つめて、

「あなたは統合失調症であると判断できます」

と言いました。

俺は、少しだけ雑学に長けているので、統合失調症に関する知識がありました。
100人に1人が罹患する決して珍しくない病気であること。
そして、その病気が幻覚を伴うこと。
陽性・陰性症状があることも知っていました。

しかし、自分の身に降りかかっていることが妄想であることは理解できませんでした。
俺は確かに宇宙の命を狙われており、それは事実にも関わらず、なぜこの医師にはそれが理解できないのだろうか。
この医師は果たして本当に信じられるのだろうか。

自分の妄想を拭い去るということ、それは自己否定と同義か、それに限りなく近いものです。
たとえ、それが誤った認知であっても、それを否定することは難しいのです。
これは統合失調症に限った話ではなく、誰しも自分を否定されることは望まないでしょう。
健常な場合、否定されるものは「心の尊厳」であるのに対して、
統合失調症の場合、否定されるものは「妄想に取り憑かれた心の尊厳」なのです。

 

23: 1 2015/03/07(土)21:54:30 ID:DBy

エビリファイを飲むとフラフラしてしまうことを聞いた医師は、
薬を「ジプレキサ」に変更すると俺に言いました。
ジプレキサ錠20mgと、ロヒプノール2mg。
俺はここで自分に合うジプレキサという薬と出会う幸運に恵まれました。
おそらく、この薬が無ければ、短期間でここまでの回復はなかったでしょう。

「この薬を飲めば、宇宙から許してもらえるのですか?」

俺の問いかけに、医師は「その考えもやがて良くなっていきます」と言いました。
妄想が出現している状態で、正しい判断は困難ですが、
俺は医師の言葉を信じることにしました。
このままでは、どちらにしても自分は死んでしまうでしょう。
それならば、せめて「宇宙の殺意」を消し去ってから、自分で命を決したい。

発症の正確な時期は今となっては不明ですが、少なくとも1ヶ月と少しという早期から、
俺は治療を始めることができたのです。

 

24: 名無しさん@おーぷん 2015/03/10(火)06:19:06 ID:OMg
続き見たいです

 

25: 1 2015/03/14(土)22:25:07 ID:LjD

最初、薬を飲んでも何も変化はありませんでした。
食欲も戻らないし、睡眠導入剤を飲んでも眠ることが出来ない。
金曜日に初めて病院を受診してから土・日曜日と様子を見たものの、ただ体がだるいだけ。
月曜日になって俺はあまりのだるさから、会社を休みました。

ベッドに横になり、眠ろうと思っても決して眠ることが出来ない。
ただ、頭の中に浮かんでくる様々な思考は制御されているように思えました。
色々な考えが交錯し、何もしていないにも関わらず脳が働いている感覚がなく、
しかし、それでいて考えがまとまり辛いのです。

この「常に脳が働いている」感覚を適切に言い表している表現として「頭の中が騒がしい」という言い方があります。
健常な人にはなかなか伝わりづらいと思いますが、別に言葉や声が聞こえるわけではありません。
頭の中で思考が次々と浮かぶ感覚は、街の雑踏の中に身を投じたよう、と言い換えることが出来るかも知れません。

ただベッドに横になり、可能な限り体を動かさずにじっとしているだけ、こうしていれば宇宙の殺意であっても、俺を害することは出来ません。
夕方になり夜を迎え、食事は一切食べられず、俺はただ動かずにいました。

 

26: 1 2015/03/14(土)22:25:16 ID:LjD

深夜、眠ることは出来ずとも目を閉じていた俺は、その暗闇の中で幻視を見ました。
その幻視は光りによって象られた人型のようであり、その存在は暗闇の中で俺に言葉をかけて来ます。
俺にはその幻視が「宇宙そのもの」であるように思え、自分が宇宙の秘密に触れてしまったことを謝罪し、いっそのこと殺してくれと懇願しました。
その幻視は俺に対して「また会いましょう」と告げ、消えていきました。

ふと目を開き、俺はぼんやりと考えていました。
あの光りで象られた人型「宇宙」は、俺を許してくれたのではないか。
もしかしたら、自分はこの状態から脱することが出来るのではないか。

しかし、一方でこうも思います。
宇宙の秘密に触れたことにより、既に自分はイレギュラーになってしまっている。
宇宙が許してくれたとしても、自分に残された道は「自決」だけなのではないか。

死ぬとしたら、確実に、そして人の迷惑にならない方法で死のう。
最も簡潔な方法としては国有の山中にある崖からの投身自殺か、何らかの方法で手に入れた毒物による服毒自殺を考えていました。
首つりの場合は肛門弛緩によって排泄物で周辺を汚すことになりますし、揮発性のある毒物の場合は第一発見者を巻き込んでしまう可能性があります。
練炭などによる一酸化炭素中毒の場合、車一台を無駄にしてしまうことになります。
また、廃墟やビルからの投身自殺の場合、それに伴って生じる二次的被害は民事訴訟に発展する可能性が考えられました。
「行方不明」という状況を作り出し、家族には蒸発したと思い込ませつつ、的確に死ぬ方法とは何か。

統合失調症の初期には、突然の自殺が多くあり得ます。
それは妄想により、既に自分には死しか選択が残っていない、という思考によるものかも知れません。
俺の場合は自殺を企てる前に服薬治療を開始したため、自殺に至ることなく回復することが出来ました。
統合失調症の早期発見と早期治療は自殺の可能性を低下させるように思えます。

 

27: 1 2015/03/14(土)22:25:24 ID:LjD

翌日も俺は会社を休み、再び病院へと行きました。
その段階では自殺願望と妄想は強く出現しており、まったく眠れないことを医師に告げると、ロヒプノールを3mgに増やしてもらいました。
この段階で俺には病識はなく、自分が統合失調症であることを認められずにいました。

「俺は本当に統合失調症なのでしょうか」

医師に問いかけると、

「はい、あなたは統合失調症です」

と、はっきりと返されました。
この時、医師の発言はまったく根拠の無いデタラメのように思えたことを白状しておきます。
なぜ、自分の状態を医師は分かってくれないのか、ただテンプレートに沿って自分を精神病と扱っているだけなのではないか。
例えば、目が見えないという症状に対して医師が「風邪ですね」と、風邪薬を処方して来るのと同じように思えていました。
俺は宇宙に命を狙われているにも関わらず、なぜ分かってくれないのだろう。

自分の感じている状態が病気に因るものではない、と考えてしまうのは統合失調症罹患者の特徴的な主張です。
この状態では自分が病気であることを理解出来ないのです。
この時の主張は、俺の場合は「宇宙に狙われている」というものでしたが、様々な出来事に対して妄想と関連づけしてしまうのです。

 

28: 1 2015/03/14(土)22:25:32 ID:LjD

例えば、パソコンの故障、時計の故障、携帯電話の異常、これらは個々に独立した現象です。
しかし、統合失調症を罹患している場合、これらの現象を「宇宙に狙われている」ことと結びつけてしまうのです。

集団ストーカーに狙われている、宗教団体に監視されている、電磁波攻撃を受けている。
これらの主張は、自らの脳の中で生じている異常を、外的な要素と結びつけた結果に生まれる妄想なのです。

これは罹患者としての感想ですが、脳は「自分が体験している事実」を、都合良く解釈しようとするようです。
例えば夜空に発光体を見たとします。
あれは火球だ、雲に写った地上の光だ、あるいはUFOだ、色々な解釈をして理由付けしようとするものです。
しかし、統合失調症の場合、脳の中から記憶を取り出す機能が障害されています。
「○○は、△△によって生じた」という論理的思考は維持しながらも、脳が取り出す様々な記憶や経験則は奇異なものになってしまいます。

脳の基本的な機能は障害されておらず、しかし記憶を取り出す機能が障害されているように俺には思えました。
そして、取り出す情報に異常があれば、受け取る情報にも異常があります。
その受け取った情報の異常を脳は、それが事実なのだと信じて記録してしまうのです。

 

29: 1 2015/03/14(土)22:25:41 ID:LjD

ロヒプノール3mgを飲んだ俺は、非常に強い眠気に襲われました。
寝ることが出来る幸せ、当たり前である睡眠を再び得た時の幸せは筆舌に尽くしがたいものがありました。
人生には様々な苦しみや悲しみがありますが、この時ほど「ここにある人生という幸せ」を感じたことは無かったと思います。
布団に入り、久しく忘れていた布団の心地よい感覚が、身を包んでいきます。
枕に頭を置いた直後、瞬く間に俺は眠ってしまいました。

翌日、体は決して快調ではありませんでしたが、仕事に向かいました。
このまま休んでしまいたいと思う気持ちもありましたが、ほんの僅かな「頑張ろう」と思う気持ちが、俺の中に残っていたのは幸運でした。
気持ちが落ち込み「自分はもうダメなんだ」「仕事など行きたくない」という、自分ではどうしても抗えない気持ちが強かった中で、
俺を突き動かした思いは「もし統合失調症が事実だとしたら、病気には決して負けたくない」と思う気持ちだったと記憶しています。

統合失調症には静養が非常に重要であることは事実ですが、俺は今までの経験則から「荒行事」を好む傾向にあります。
辛いと思う出来事があれば、あえてその選択肢を選ぶ。
壁があれば打ち砕いてでも前に進む、この姿勢はこの時点では不適切だったかも知れませんが、その後、俺の病状を一気に好転させる道具になり得ました。

かと言って、俺の行為が必ずしも正解だったとは思いません。
うつ病も、統合失調症も静養は非常に重要であり、不十分な回復状態で社会復帰しても、再発のリスクは高いのです。
俺はあくまでも「運が良かった」だけなのです。

かと言って、俺が「運が良かった」から、統合失調症を克服出来たのではありません。
これから書かせていただきたいと思っていますが、この病気にとって最も重要なことは「病識を持つこと」です。
正確な知識という道具を持って、病気という事実に立ち向かい、その病気を和解するという気持ち。
別に統合失調症という病気は「神秘性をもった悪意」ではないのですから、それを認めてあげれば、それを制御することも出来るのです。

 

30: 名無しさん@おーぷん 2015/04/13(月)16:53:14 ID:p7f
続きをたいへんたのしみにしています

 

31: 名無しさん@おーぷん 2015/04/21(火)22:41:57 ID:26s
心の病気と折り合いをつけられた実体験聞けるのはとても興味深い。
ゆっくりでも書いていってもらえると嬉しいです。

 

32: 名無しさん@おーぷん 2015/06/16(火)19:15:09 ID:2h4
本にまとめてくれ
買うよ

 

33: 1 2015/06/18(木)19:55:35 ID:yUZ

家族の命に関わる状態にあったため、書き込みができずにいました。
じわじわと書いていきます。

>>32
仮に本にしたとしても、俺の場合は活字が一時期読めなくなったので、
その経験から、ネット上に書き記していきたいと考えています。
しかし、ネット上の情報は信じるに値しません。
そうした背景があっても「このように平常へと戻って行った」という体験談は、
統合失調症では少ないように思うので、ここに書き残します。

 

34: 1 2015/06/23(火)18:30:34 ID:iIf

お待たせしました。

職場へ向かっても、病前のように仕事が出来ません。
出来るだけ奇妙な行動は取らないように心がけましたが、
例えば、少し大げさな例え話をすると、「100×2」という計算をしようとします。
ところが、いざ計算しようとしても100と2という数字を、記憶に留めておくことが出来ないのです。

集中して仕事をすることが出来なくなり、考えもまとまり辛くなり、
さらに「宇宙の殺意」に晒されていた危機は脱したものの、未だにイレギュラーである自分の行動が恐ろしく、
出来るだけ表情を変えないように努めたり、「自分が開く」状態に遷移しないように自身の行動をコントロールする様は、
対外的に見れば、異常とは言い切れないけれど、少し気味の悪い人物に見えたでしょう。

日中は仕事をして、仕事の後はメンタルクリニックに通い、自分の状況を主治医に報告します。
食べられない日が続く場合は点滴を受けに内科へ向かい、栄養士から説明を受けました。

この際、思ったことは医師という職業であっても「心の病気」に対して、
強い偏見を持った人々がいる、という事実でした。
俺の場合は「自律神経失調症」という名目で内科に紹介状を書いてもらったのですが、
ある医師からは「あまり良い状況ではありませんね。この病気は一生治らないのですから」という言葉を聞き、
それを精神科の主治医に話すと、「正確に治療を継続しましょう」と言います。

正直、俺には誰の言葉が真実なのか分からなくなってしまいました。
もちろん、家族に精神病が分かるはずもありませんし、
精神病に対して強い偏見を持つ人々は多く、正しい情報を得ることは期待できません。

しかし、かと言って精神科医の言葉も、掴みどころのない、のっぺりとしたもののように思え、
自分がどのような状態にあるのか、自分は果たして本当に「宇宙に呪われている」わけではないのか、
加えて仕事をしても、周囲の人々の仕事をする速度に追いつくのがやっとの状態であり、
このまま、自分はすべてから置いて行かれて、最終的には価値の無い無能な人間になってしまいのではないか。

もう、自分には「死」しか残されておらず、死んで一刻も早く楽になりたい、
完全な無となった自分は、もう悩みも悲しみも苦しみも感じることはないのだから、
すぐにでも死んでしまいたい、強くそう思うようになりました。

 

35: 1 2015/06/23(火)18:31:36 ID:iIf

この病気は一生良くならない、一生治らない……
それを思うと、死という選択は妥当に思えました。
しかし、俺には統合失調症に対する知識が若干あったため、これが「陰性症状」によるものであり、
これこそが病気の症状であることを「理解」してしなくても、「そう思える」状態であったことは幸いでした。

この頃、俺は「自分が病気である」という事実を認めつつあり、
多少ではありましたが、妄想から解放され始めていたように思えます。
しかし、その一方で「病気になった」という絶望が心を支配し、
それによって、強い自殺願望を抱くこととなりました。

やる気も起こらず、行動する気にもなれません。
食事は相変わらず喉を通らず、水と点滴だけで生きて、会社に行っても惰性で過ごし、
薬をただ飲み、夜はただ眠るだけの日々が続きました。
この時期は大変に辛いものでした。
自分で書くことははばかられるのですが、以前の俺は仕事に対して熱意的であり、
仕事こそが生き甲斐のような生活を送っていたため、罪悪感も強くあったことを記憶しています。

「ただ寝てばかりいる」「やれば出来るのに、やる気を起こさないだけ」
うつ病も、統合失調症も、激しい「陽性症状」が収まると、
怠けているようにしか見えない状態が続く時期が訪れます。

しかし、この時の激しい倦怠感、頭の中が空っぽになってしまったかのような無気力、
まったく考えが湧いて来ない状態は、筆舌に尽くしがたいほどに強烈なもので、
自分の意志とは無関係に、罹患者を蝕みます。
この時期は、徐々に改善されたとは言え、俺の場合は2年間ほど続きました。

本来であれば、この時期は安静にしていることが重要なのですが、
会社は休職できるような状況にありませんでしたし、
ここで休めば怠け癖が出てしまう自分の性質を理解していた俺は、会社を休むことはしませんでした。

 

36: 1 2015/06/23(火)18:35:03 ID:iIf

メンタルクリニックへの通院は、最初は毎日でしたが、
2週間目には3日に1回、4~5週間目には1週間に1回へと少しずつ減っていました。
自殺願望があることを主治医には伝えていましたが、
これが陰性症状によるものであると思える、とも伝えていましたので、
実際に自殺を完遂してしまう危険は少ないと判断されたのでしょう。

薬を飲み続けることは守りながらも、このままでは自分はダメになってしまう、
そのような焦燥感が強くありました。
誰の言葉を信じるべきかも分からず、ネット上に書かれていることも多種多様で、
中には「気持ちの問題」などと、今になって振り返れば言語道断な解説をしているサイトもありました。

そうした中、俺はふと疑問に思うことになります。
統合失調症とは、100人に1人が発症する決して珍しくない病気であるにも関わらず、
インターネットを見ても、そして書籍を見ても、妄想や幻覚に関する詳細の記述を見つけることが出来ないのです。

もしかしたら、専門書の類では存在するのかも知れませんが、
少なくとも俺の身近には、そのような読み物はありませんでした。
妄想は未だに強く残っていましたが、病識を持ち始めた時期と比例して、
少しずつ思考力を取り戻せ始めていた俺は、今の自分の体験を書くことで、自分の状態を客観視出来るのではないか、
そのように考えました。

最初は簡単なレポートでしたが、レポート用紙に5枚ほどの文章をしたため、
タイトルは「罹患後の経過と私感」のような感じだったと思います。
これを主治医に提出したところ、先生は大変に驚いて、少し興奮気味に「読ませていただきます」と言っていたことが印象的でした。

 

37: 1 2015/06/23(火)18:42:31 ID:iIf

これを契機に、主治医に対して、月に1回のペースで自分の状態をレポートとして提出しました。
最初の文章は今読み返すと、大変に見づらい、言い換えれば目が滑るような文章で、所々に「創語」と呼ばれる表現が散見されました。
創語とは、精神病者に限ったことではありませんが、自らの体験を説明するために、
自分で言葉を作り、それを相手に伝えようとする行為です。

これは、非常に特異な場合があり、例えば
「宇宙の階層の重さによって脳が沈んでいる」
という表現は、何やら不気味な印象を与えてしまいますが、
罹患者にとっては的確に自分の状態を言い表していると「信じている」のです。

最初は「うーん、ちょっと意味が分からない部分がありましたが」という主治医の言葉を参考に、
次には創語を出来るだけ排除するように気を配り、レポートをまとめて行きます。
この作業の中で、自分は「宇宙に命を狙われている」と主張していたことが奇妙なものであり、
それこそが病気による症状なのではないか、という認識を持つようになりました。

やがて、統合失調症に焦点を当てたレポートが主体となって行き、
最終的に「宇宙の殺意」という言葉は、自分が過去に抱いていた妄想として区別して取り扱うようになりました。
それに伴って、急激に妄想は消失して行ったと感じています。

この時、統合失調症に対する正確な知識を書籍から得て、この病気が症候群的に様々な病相を呈し、
過去から多くの精神科医が挑みながら、原因を特定できていないことを知りました。

そして、かつては不幸な末路しか用意されていなかった統合失調症は、近年では大きく状況が変わり、
非定型抗精神病薬の登場で、良好な経過を辿るケースがかなり多くあることを知りました。

この時点で、断薬すら考えていた俺でしたが、
薬が有意に精神病に作用する事実に驚き、
書籍に書かれた症状は、自分の状況と見事なまでに合致していることに驚きました。

 

38: 1 2015/06/23(火)18:44:49 ID:iIf

統合失調症には様々な原因仮説があり、この病気に用いられる抗精神病薬(定型抗精神病薬)には、
脳内の神経伝達物質である「ドーパミン」を原因とする仮説が利用されています。
このドーパミンは陽性症状と関連があり、妄想や幻覚を抑制することは可能なのですが、
従来の薬品では陰性症状には有効ではありませんでした。

しかし、非定型抗精神病薬の登場により、状況は変化しています。
セロトニンと呼ばれる神経伝達物質をコントロールすることが出来るようになり、
統合失調症を取り巻く環境は大きく変わりました。
それまで、なかなか直しづらかった陰性症状や、認知機能障害にも有効に作用する可能性がある、
新しいタイプの薬が次々と生み出され始めたのです。

その他、アドレノクロム原因仮説、グルタミン酸原因仮説等、様々な仮説がありますが、
統合失調症の原因は、未だに特定されていません。
(ネットではケモカインの減少が原因とする話もあるようですが、これも一つの説でしかありません)

しかし、俺もただ薬に頼るだけではなく、様々な仮説に基づく改善法を試したことを白状します。
様々な薬や食品を試し、中には有意に作用したと実感出来るものがあったことは事実です。
けれども、俺が試した時点で陽性症状がほぼ消失していたこともあり、
プラセボ(偽薬)効果であることを否定は出来ませんし、人によってはアレルギーもあるでしょうから、
薬品・食品名を書くことは控えます。

こうした療法は今になって考えると気休め程度のものなのでしょう。
(それにしては、陰性症状が劇的に改善したと感じられるのが不思議ですが)

 

39: 1 2015/06/23(火)18:51:48 ID:iIf

レポートを書くことを入口として統合失調症の知識を得た俺は、
これを道具として、自分の状態を分析することが出来ました。
病気を内側から観察しながら、外側から客観視することが出来たのです。

妄想や幻覚の内容をレポートとしてまとめ提出した時の、先生の興奮した表情は、
主治医もまた俺たちと同じ人間で、熱意を持って仕事をしていることを考える機会となりました。
医師との信頼関係の構築もまた重要だと感じています。

妄想の消失と共に、「宇宙の殺意」を忘れて行った俺は、
やがて少しずつ食事を摂れるようになって行きました。

母親が作ってくれた、俺の好物であるニラせんべいを食べながら、
生きているということ、再び食事が出来るようになったことに感動し、
同時に、家族や周囲の支えが無ければ回復はなかったことへの感謝も混ざり合い、
泣きながらニラせんべいを頬張った時の、言いようのない幸福感は病気にならなければ得ることが出来ないものだったのかも知れません。

同時に、レポートを書く中で「考えがまとまり辛い」感覚も緩和されて行き、
今も確かに病前の方が、よく思考を整理出来ると感じることは事実ですが、
日常生活を送るには、まったく支障がない状態です。

車の運転免許を心配しましたが、都道府県警に相談すると「直ちに失効されるわけではない」ことが分かり、
主治医の診断書を添えて申請した結果、免許の更新の時に面接がある点と、更新期間が短くなることを除けば、
現在では支障なく運転することが出来ます。

確かに、健常者からすれば「統合失調症」とは、言い方が悪いですが「狂人」のように見えてしまう、
悲しいことですが、陽性症状という面から見れば、それは事実でしょう。
けれども、正確に治療を継続することによって罹患者は健常者と変わらない生活を送れるまでに回復します。

発作のように、突発的に幻覚を見るようなことは無い病気なのですから、
正しい治療を続けることで、さらに状況は改善されて行きます。
そのためには薬は非常に重要な道具となります。

 

40: 1 2015/06/23(火)19:02:26 ID:iIf

次に書きたいことは、薬の量についてです。

俺の場合、現在ジプレキサを1錠半、処方してもらっています。
精神病薬は確かにあまり飲みたいと思うものではありません。
しかし、「精神病」と言う言葉ではなく「脳の病気治療薬」と言い換えると、
この手の薬に対する考え方は途端にマイルドになるように思います。

最初、俺はジプレキサを20mg処方されていましたが、
次に15mgになり、10mg、7mg、5mg・・・と、少しずつ減薬してもらいました。

途中で太りすぎてしまうことから、ルーランに変えてもらいましたが、
その時に出現した副作用や、薬の得手不得手について、
そして、統合失調症という病気の性質と、薬に対する考え方等、
私感がほとんどですが、書いていきたいと思います。

 

41: 1 2015/06/27(土)20:38:22 ID:kxP

精神病薬については、おそらく罹患者にも、その家族にも誤解があるように思います。
「精神病」とは、まるで掴み所のない霧のようなもののように思え、
その病気であるということは、何やら「怪しげな不治の病」と思えてしまうのかも知れません。

確かに脳が心や精神を生み出しているわけですから、言い方として「心の病気」「精神の病気」は正しいのですが、
正しく表現すれば、これらは「脳の病気」です。
そして、脳もタンパク質や神経伝達物質の働きによって動作しているのですから、
その働きに何らかの不具合が生じれば、それに対処する方法が必要になります。
打撲に効く薬があり、胃潰瘍に効く薬があり、それと同じように脳に効く薬があるわけです。

脳の病気には、脳の薬が必要です。
しかし、俺もそうでしたが「脳に効く成分が入っているなんて信じられない!」と思えてしまいます。
確かに脳と言う摩訶不思議な器官に効く薬があるとは、にわかには信じられないかも知れません。
しかし、例えば筋肉痛に効く薬、これがどのように筋肉に作用しているか、俺たちは理解出来ているでしょうか。

 

42: 1 2015/06/27(土)20:40:22 ID:kxP

薬を飲んだから、意欲が起きないと感じる
薬を飲んだから、頭が働かないと感じる。
確かに、精神病薬は鎮静剤の一種ですから、意欲や思考力にも影響を及ぼします。
けれども、だからと言って薬を止めてしまうと、再び脳は動作不良を起こし、
無治療の経過を辿れば、慢性化して人格荒廃と呼ばれる状況にまで悪化してしまう場合もあり得ます。
こうなっては、薬を飲んでも「ある程度の改善しか望めず、元来の人格を取り戻すことは難しくなってしまいます。

では、一生の間、薬を飲み続けなければならないのか。
このような不安を抱くこともあるでしょう。
この件については、事実を言わなければなりません。
この病気を発症した場合、かなり長い間は薬を飲まなければなりません。
「かなり長い間」とは、年単位以上であり、再発の危険性を考えた場合は、
なお、俺は医師が「もう大丈夫」と言うまで、言い換えれば一生の間は薬を飲み続けるでしょう。

しかし、その事実に絶望する必要性は皆無と言えます。
俺の場合、3.75mgを寝る前に飲むだけであり、薬の量は「良く寛解すれば」最低量に近いレベルにまで落ち着かせることが可能です。
けれども、幻聴や幻視、妄想がある段階で薬の量を減らそうとすることは不合理です。
自分の体調の、ごく些細な改善でも良いですから、実感することが大切です。

 

43: 1 2015/06/27(土)20:42:47 ID:kxP

多剤処方が存在することは事実ですが、なかなか幻覚や妄想が消えない場合は、
致し方ないことなのかも知れません。
けれども、確かに『病院によっては』多剤処方が「良し」とされている事実も、
第三者からの意見を聞けば事実なのかも知れません。

自分が、現在にどのような状況にあるのか、それを知ることが改善の第一歩です。
医師に「自分の状況」を聞いたとしても「あなたは病気です」という、あなたにとっては曖昧として感じられない答えしか返らないでしょう。
けれども、それは医師が「無能」なのではなく、医師が医師であるが故に言えないことであることを理解して差し上げてください。

自分の状況を知るということは、客観視の第一歩です。
ただ薬を飲み続けたり、医師の言葉を聞くだけ聞いて、後は何もしないのではなく、
繰り返しになりますが、自分が「どのような状況にあるのか」を理解することが重要です。

正しい治療を受けられているかどうか、罹患者である俺たちはそれを自ら調べ、
あるいは、医師の言葉と、自分の治療法が違うと感じたのなら、
それを医師に尋ねる勇気は大切です。

「薬を飲みたくない!」という一心で、医師に薬の内容を問い、変更を迫ることは、命に関わる重大な誤りですが、
自分の飲んでいる薬の詳細を知り、それを医師に尋ねて、
自分の「状況」を知ることは、極めて重要と言えるでしょう。

 

44: 1 2015/06/27(土)20:58:35 ID:kxP

俺の場合、薬の量は以下のように変わりました。

発症当時:ジプレキサ20mg/ロヒプノール3mg
半年後:ジプレキサ15mg/ロヒプノール1mg
1年後:ジプレキサ10mg→5mg
1年半後:ルーラン7mgに変更
2年後:ジプレキサ10mgに変更
2年半後:ジプレキサ5mg
3年後:ジプレキサ3.75mg

俺は早期に陽性症状が収まり、陰性症状も2年でほぼ消失したため、
途中で薬を変えながらも、確実に薬の量を減らすことが出来たように思います。
この際、自分のバロメータとなる症状を、医師と共有することは重要です。

俺は「思考がまとまり辛い」ことをバロメータとしていたため、
このレベルを5段階評価として医師に伝え、
その時の感覚を医師にレポートとしてまとめ、詳細を伝えました。

このように、薬は非常に長期的な周期で減薬すべきものです。
さらに、自分と合う薬と出会えるかどうかは、とても重要です。
(ただし、必ず副作用はありますが・・・)

けれども、薬はその効き方が異なることを
俺は実際に飲むことで体感しています。
一方で効果が無かったと感じつつ、強い副作用に悩まされる薬もありました。
どの薬が、誰にでも効果があるのか、これは非常に難しい問題と言えるでしょう。

 

45: 忍法帖【Lv=1,メイジキメラ,dUv】 2015/07/05(日)21:00:32 ID:3eh
糖質なんだけど治るもんなの?

 

46: 1 2015/07/05(日)21:58:15 ID:Qg9

>>45
はい、治ります。
ただし、風邪や怪我のように数週間単位で改善されるものではなく、
年単位で少しずつ回復して行きます。
この病気の根本原因は分かっていませんが、脳内のネットワークの不具合であるとする説が有力です。
このためにも、自分の状況を正確に医師に伝え、医師と二人三脚で進むことによって、
治りやすくなる傾向にあると思っています。

ただ、再発もしやすい病気なので、脳の神経伝達物質の量をコントロールする薬は、
長い間飲み続けないといけないことは事実です。
これは、例えるなら糖尿病と一緒です。

 

47: 1 2015/07/05(日)22:10:33 ID:Qg9

追記します。
統合失調症とは、何度も言いますが原因が特定されていない病気であり、
遺伝性と言うよりも、自分の性質(内因性と言います)と様々な環境・出来事が重なり合って発症します。
「陽性症状」「陰性症状」がクローズアップされ易いですが、根源的には「認知機能」の障害が、
この病気の主症状と俺は体験から考えています。
つまりは、

1.正しく病識を持つ
2.医師に症状を正しく伝え、医師の指示された薬の量は厳守する
3.幻覚・妄想を完全に否定する勇気を持つ

この3つを正確に継続すれば、社会復帰に至ることも、俺のように出来ると考えています。

 

48: 名無しさん 2015/08/08(土)20:55:15 ID:g45
宇宙の秘密ってなに?
マジ気になる

 

49: 1 2015/08/11(火)21:44:26 ID:f6W

>>48
それは、統合失調症による妄想であるため、ここに書くことは無意味です。
加えれば、別のスレや掲示板で書いているので、このスレでは書くことは避けます。

・・・どちらにしても、宇宙の秘密などと言う大層なものに気づいてしまったと感じること、
その妄想はあまりにもエキセントリックであるため、周囲の人々が悪意なく興味を持ってしまうことが、
この病気を「こじらせる」要素にもなり得ることは恐ろしい事実です。

 

50: 名無しさん@おーぷん 2015/10/11(日)19:18:46 ID:LlG
現在、統合失調症と思われる女性に命を狙われています。
(こんな言い方をすれば僕が被害妄想を抱いているみたいですね笑)
どうやら彼女の彼氏と僕がデキているという妄想を抱いているらしく、僕を殺そうと言っているらしいです。
正直なんでキチガイに命を狙われなあかんねんという気持ちがありました。しかしあなたの文章を読んで、当事者も辛いのだなあ思いました。実際とても不安ですが、彼女状態が良好に向かうことを祈ります

 

51: 1◆6KctQgwHqc 2015/10/15(木)22:14:26 ID:2Gu

>>50
以下は、書き込みの内容が事実だと仮定してのレスポンスです。

危険ですので警察に相談することを強く勧めます。
この病気による妄想は、精神力や心では抗うことのできない強いものです。
あなたの命を守るためにも。
そして、彼女を守るためにも、殺人を完遂させない、言い換えれば、あなたが殺されない手段を講じてください。

彼女が統合失調症であるかは分からないまでも、仮に彼女が同病を発症しているとしたら、
通院し、薬を飲む以外に改善することはありません。
このまま無治療の状態が継続すれば、彼女の妄想はより強く、殺意は具体的なものになる懸念があります。
罹患者が辛い体験をしているだのと、のんきなことを言っている場合ではありません。

 

52: 1◆6KctQgwHqc 2015/11/08(日)23:28:23 ID:dKW

時間が空いてしまいましたが、ここからは俺が個人的に分析した統合失調症について、
そして、その分析結果に基づいて、どのように実践をしたのかを書いていきたいと思います。

なお、重要なことですが、俺の行動内容には医学的な根拠はありません。
主治医の判断に従うことが重要であり、ここから書く内容は参考の一つです。
迷ったなら主治医の指示を優先するのが最良の判断です。

俺は今までのレスで「病気のことを良く知る」ことが重要であることを書きました。
しかし、幻聴や幻視、あるいは被害妄想が出ている段階で、
病気のことを知り、あるいは、これらの自らの状態を客観的に考えることは難しいことは事実です。

ここでは、妄想をどのように払拭して行ったのか、
これを書き込んでいきたいと思います。

 

53: 1◆6KctQgwHqc 2015/11/08(日)23:28:35 ID:dKW

妄想には「強い妄想」と「弱い妄想」があると俺は考えています。
強い妄想とは、表面に現れないものです。
例えば、「電磁波攻撃を受けている!」と思える場合に、
この攻撃を受けている理由を作り出すものです。

これだけ書くと、表面上は「弱い妄想」で、それ以外は「強い妄想」に思えるかも知れませんが、
妄想には階層があります。

弱い妄想は、表面に現れ易く、解消や否定が比較的容易です。
けれども、強い妄想は仮に「弱い妄想」が消失しても残遺することが多くあります。

この「弱い妄想」と「強い妄想」の積み重ねが、妄想を作り出しています。
おそらく、これは幻聴も幻視も似ているのでしょう。

 

54: 1◆6KctQgwHqc 2015/11/08(日)23:28:49 ID:dKW

では、この妄想の階層を知ることが、一体何の意味があるのか、という疑問を感じると思います。
それは、この階層の最深部に「原因」が隠されているからです。

統合失調症とは生まれながらの脳の性質にも起因しますが、
様々な外的情報、思考状態、自己防衛などが絡み合っています。
俺たちは往々にして、これらの外的要素を「ストレス」と呼称し、ひとまとめにしようとします。

しかし、これは誤りと俺は考えています。
「ストレス」という言葉で表現することは、ただの「環境に対する逃避」です。
何となく、フワフワとした「ストレス」という都合の良い言葉に状態を変換せず、
恥ずかしくても、自分自身を良く分析し理解することは重要です。

俺の場合の発症の理由は、現在の仕事以外にしたいことがあり、
新しい仕事にバイトとして入ったことでした。
その環境では、俺がバイトであるにも関わらず、自信の立場を知る人が多くあったため、
なかなか仕事が与えられず、半年ほどが経過してしまったのです。

 

55: 1◆6KctQgwHqc 2015/11/08(日)23:29:07 ID:dKW

その時に俺は「自分はすごく仕事が出来るのに、仕事を与えられないのは辛い」、
より抽象化すると「自分はすごい」、さらに根源的に解釈すれば「ナルシスト」という性質がありました。

これが、「仕事を与えられない」という状態に対して、周囲への責任転嫁を起こし、
「自分を認めてくれていない」という解釈に陥りました。

それまで、仕事を「支え」として生きてきた俺にとって、それは根本を揺るがすもので、
その体験による負担を外的要因に求め、自己保護をしようとした結果として、
「自分は他の人とは違うんだ!」とする、
「妄想」を主体とした統合失調症を発症したと分析しています。

俺の根源にあるものが「ナルシスト」あるいは「自体愛」であるという事実、
これは、なかなかに受け入れがたいものです。

しかし、一度知ってしまえば、大したことではありません。
逆に、それを利用して自らの負担を外部に逃がすことができる「ツール」となるものです。

 

56: 1◆6KctQgwHqc 2015/11/08(日)23:29:27 ID:dKW

自身を分析し、自分の本質を見抜くことは辛いものです。
加えて、統合失調症の妄想を否定することは、自己否定と同意です。

何しろ、自分がそれまで正しいと思っていた「妄想」は、自分にとっては紛れもない事実であり、
それをホイホイと「間違った認識」と解釈することなど出来ないのです。

仮に妄想が継続している場合、表面的な妄想は「そっかー、間違ってたのか」と思えても、
その下層にある妄想を十把一絡げに「間違ったもの」と考えることは難しいものです。

なぜなら、それは「自分にとっての事実」であって、
周囲はそれに気づいていないと考えてしまうからです。
これは自己否定です。

自己否定は辛いものです、大変な苦痛を伴いますし、なかなか納得できるものではありません。

 

57: 1◆6KctQgwHqc 2015/11/08(日)23:29:40 ID:dKW

では、これをどのように否定していくのか、ここが重要です。
俺は自分の体験を科学的に検証し、一つ一つの疑問を書き出して、
その疑問を順序立ててストーリーにするようにしました。

俺の場合、「宇宙に命を狙われている」と考えましたが、あえてその妄想を否定するような行動をして、
その結果をノートに日記としてまとめました。

結果として、最初は「宇宙の意思が介在した」と思えた出来事は、数日後には「そんなことはなかった」として解釈でき、
次の妄想の否定につなげることができました。

次の妄想は、「自己の観測的な量子的消滅」と言うワケの分からんものでしたが、それも「相反する行動」をすることで、
数週間に消失しました。
けれども、この妄想の消失には、様々な妄想の消失が必要でした。

 

58: 1◆6KctQgwHqc 2015/11/08(日)23:29:54 ID:dKW

このように、弱い妄想の消失に伴い、強い妄想は消失します。
複数の物事に精神医療は同時に取り組みますが、それは誤りの場合があると考えています。
1つ1つの物事に取り組み、1つ1つを消失させていくこと。
一時的に時間はかかりますが、「学ぶ」ではなく「理解」することで、妄想は確実に消失します。

今では妄想は完全に消失し、幻視も「ある種の体験を得ようとする」ことをしなければ、一切現れません。
自己分析は重要です、けれども主治医に対して「自分の状態を分析して欲しい」とは、
いささか無理な依頼でしょう。

自分のことは自分でしか分かりません。
正確に言えば、積み重なった妄想を1つ1つ引きはがすことは、自分にしか出来ません。
主治医と相談し、1つ1つの問題を引きはがしていくこと。
これは大変に重要であり、よく寛解する手段であると、俺は認識しています。

 

59: 1◆6KctQgwHqc 2015/11/08(日)23:30:08 ID:dKW

けれども、引きはがす際の「精神状態」が妄想に取り付かれているのであれば、
それは意味がないものです。
まず、自身の異常性を認めることが重要であること、
つまり病識を持つ必要性は、ここに帰結します。

たとえ話をします。
統合失調症という病気は、「自分の世界」に霧となって広がります。
そうなると、自身の目的や向かうべき放送を見失ってしまうのです。

統合失調症になると、「病気を治す」ことが目的になりがちです。
あるいは、「元の自分に戻る」ということが目的となりがちですが、
俺は、そうは思いませんでした。

 

60: 1◆6KctQgwHqc 2015/11/08(日)23:30:26 ID:dKW

何しろ、100人に1人しか罹患しない病気なのですから、
これはチャンスだ、と考えました。
ここで内部から病気を観察し、自分や病気のことを知るチャンスに恵まれたのだから、
ラッキーだけど、すげー辛い・・・と思いました。

俺は子供の頃、ニュースにもなったのですが誘拐された経験を持ちます。
誘拐され4日間、何というか(多分性的に)良く分からん(納得できない)ことをされ続けたのですが、
その体験を思えば、自身が病気となった体験は納得ができるものでした。

納得できる事実を、理解しない理由はありません。
理解のために必要なことは知識です。
知識のためには、学ぶ必要があります。

このように考え、良く学び、観察することをしました。

 

61: 名無しさん@おーぷん 2015/11/19(木)11:32:41 ID:nhT
続きお願いします。

 

62: 1◆6KctQgwHqc 2015/11/23(月)23:50:30 ID:XYb

俺は少し古典的な表現になりますが、妄想を主体とした症状であったため、
妄想に至る考え方に対して、理論的な解決ができました。
幻視もありましたが、それが事実ではない、と否定する試みは行いましたが、
それ以上に、妄想が解消されていくに比例して、幻視も消失していきました。

おそらくですが、幻聴にも同じことが言えると考えています。
俺の体験から得た知恵として、妄想も幻視も、そして幻聴も、すべて認知機能障害が生み出すものです。
認知機能障害が出現している限り、幻覚や妄想は収まりません。

そして、認知機能障害が出現している状態で、例えば罹患者の話を聞いて同意・否定したり、
あるいは、カウンセリングを行うと、この認知機能障害を悪化させる心配があります。

なぜなら、認知機能障害とは、相手からの言葉や行為を、誤って解釈してしまうものですから、
この症状が出現している状態で、同意や否定、話を聞くなどの行為は、
障害された認知を刺激し、さらに障害された認知に基づく思考を生じさせてしまいます。

このため、統合失調症では、まず認知機能障害を沈静化させる必要があり、
服薬治療しか選択肢がなく、これが罹患者からすれば
「とにかく薬を飲めと言うばかりで、この医師は信用できない!」
と考えてしまう結果につながるケースもあると考えています。

 

63: 1◆6KctQgwHqc 2015/11/23(月)23:50:43 ID:XYb

統合失調症とは回復に時間がかかる病気です。
そして、陽性症状が出現している状態では、陰性症状には気づきづらいように俺には思え、
薬を飲むことで、陽性症状が沈静化することで、陰性症状に気づくと、
あたかも、薬が陰性症状を生み出しているように錯覚してしまうように思えました。

これけは認知機能障害にも同じことが言え、その罹患者の言葉を聞くと、
周囲は「抗精神病薬」への不理解から、
「薬なんて飲むからおかしくなるんだよ」
と言う、善意の無責任を罹患者に伝えてしまう場合があるように感じられました。

しかし、この認識は命に関わる重大な誤りです。
薬を飲み続けることは、確かに辛いものです。
特に統合失調症の場合、これが人格的な性質となってしまうと、かなり長い間の服薬は不可欠ですから、
抗精神病薬を飲んでいる自分が、非常に情けなくなってしまう気持ちは、痛いほど良く分かります。

しかし、考え方を変えて「薬さえ飲んでいれば普通に生活できる」と考えれば、
あるいは、薬を飲み、自ら妄想や幻覚を消滅させる努力をすれば、
この病気は治るものです。

 

64: 1◆6KctQgwHqc 2015/11/23(月)23:51:03 ID:XYb

破瓜型だから治りづらい、妄想性だから良好な経過という区別は、
あくまでも、ただの基準に過ぎません。
そして、往々にしてこれらの基準は、治療の際の誘導の難しさに関係があるように思えます。

ですから、まず「よし治すぞ」という気構えでスタートラインに立ち、
妄想や幻覚を解決して、陰性症状と認知機能障害を、少しずつでも乗り越えていくことは大切です。

インターネット上の情報で一喜一憂する必要はなく、むしろインターネット上の情報は鵜呑みにする必要はまったくありません。
中には有用な情報もあるかも知れませんが、医師が「薬を飲みましょう」と言うなら、それに従うことが最重要です。
(医師の中には、ワケの分からん治療を行う人もいるので、それはインターネットで質問して意見を集める・・・という手段は有用かも知れませんが)

そして、どんなに薬を飲むことが辛くても、薬は飲み続けることは不可欠です。
回復すれば、俺のケースでは維持としてジプレキサ2.5mgのように少ない量となる場合もあり、
例え量が多くとも、必ず回復する希望は捨ててはならないと考えています。

 

65: 1◆6KctQgwHqc 2015/11/23(月)23:51:14 ID:XYb

陰性症状や認知機能障害の改善のために、俺が行ったことは小旅行のプランを立てることです。
泊まりでなく、近場でも構わないので、移動手段を探し、経路を見つけて、
そのプランに従って実際に行動します。

そのプランに若干の変更を加えながら、目的地に辿り着いたら、ちょっと美味しいものを食べるなど、
自分にご褒美をあげます。

このように、企画計画を立てて実行することは重要で、非常に良く作用したように思っています。
小旅行でなくとも、近所の散歩でも構いません。

妄想や幻覚が激しい時期には実行すべきではありませんが、
調子が良い時、症状が少しだけ緩やかな時は、計画を立ててみることは大切なのかも知れません。

そして、計画することが楽しくなれば、確実に自分が回復していることを感じられ、
それはモチベーションにもつながります。
行動まで至らなくても、それで自分を責める必要はありません。

何かを計画することは俺の独自の療法ですが、誰にでも出来る手軽なものですから、
もし興味があれば試してみるのも一策かな、と思っています。

 

66: 名無しさん@おーぷん 2016/01/26(火)09:49:47 ID:zaX

悪口を言われると、その分、
その人から運気を頂いているという話があります

被害妄想についても、相手から悪口を言われたり、嫌がらせを受けたと感じる時は
その相手から運気を頂いている(徳を積んでいる)と思えば、気にならなくなると思いますよ

統合失調症というのは、虐めなどの酷い虐待を受けた事による人間関係に対する不安や恐怖、自己否定などの後遺症です
それが何十年も悪化しながら続く状態です
相手から否定的な感情を受け続けた為に、自他に対して否定的な感情が続きます
元々、貴方たちが今のようなネガティブな感情を持っていたのでは無く
受け続けたネガティブな感情を反射しているということです

今の精神医療は原因不明としていますが、原因ははっきりしています
その否定的な感情を、肯定的な感情に(運気を頂いていると思うように)します
今日も相手から運気を頂いた…
今日も徳を積んだ…

この様な思想(相手から運気を頂いている)を持つのであれば、何の恐怖感も湧きませんよね
恐怖感が湧かないということは、その恐怖に関する引き寄せも行われないということになります
次第に問題は消えて行くと思いませんか

 

85: 名無しさん@おーぷん 2016/07/12(火)19:13:55 ID:n8P
>>66
66さんすごい人ですね、「運気を頂いてる」(徳を積んでる)
と言う発想がすごいです。ありがとうございます。
陰性も陽性も治りましたけど
時々人から言われた悪口が、フッと湧いて出てくる時、
僕はそれに、reverseと名付けて、あっreverseが来た、
と押し殺しています、

 

67: 名無しさん@おーぷん 2016/01/26(火)09:53:29 ID:zaX

陰性症状は、鬱病と同じだと思います

感情の鈍磨
興味の喪失
喜びを感じにくい
意欲の低下
会話の減少

統合失調症に限らず、今の時代はこういう人が多いのでは
鬱病であれば、セロトニンを増やせばいいという話があるので
太陽光を浴びるとか、定期的に運動をするとか、大豆類やバナナを多く食べるとか
やる気を出す方法は、鬱病対策と同じだと思いますよ

 

68: 名無しさん@おーぷん 2016/01/26(火)09:56:43 ID:zaX

統合失調症であれば、外側から内側へと心が向かうと思います
外側の出来事に対して、感情が揺さぶられるのも
心を内側へと向かわせているとも言えます

例えば、そこで瞑想をすれば、貴方たちの心も落ち着いて
その様な不安や恐怖を抱くことも無くなるかもしれませんし
何があっても、大丈夫だと気付くかもしれませんね

 

69: 名無しさん@おーぷん 2016/01/26(火)10:27:41 ID:zaX

統合失調症を病気だとした場合、その病気は子供に遺伝すると考えがちです
しかし、実際にはその心にある不安や恐怖が子供に影響するかもしれないというだけです
仮に子供に影響したとしても、親がその対処方法を知っているなら問題ありません
心が静まれば、精神病ではありませんから
どうすれば心が静まるのかを自分で良く理解することです

至福とはあなた自身の存在以外の何ものでもありません
あなたは至福である「存在」から離れていないのです
あなたは今、自分自身を移ろいゆくはかない心と身体だと見なしています
だから、宇宙に殺されるとさえ思うのです
しかしあなたは永遠不変なるものでなのです
それこそがあなたの知るべきことです

 

71: 名無しさん@おーぷん 2016/05/05(木)21:34:40 ID:F18

統合失調症の原因とされるものは、主にドーパミン仮説からグルタミン酸仮説に移り変わっているのですが
(後に出たグルタミン酸仮説の方が陰性症状まで説明出来るとされています)
ここ数年になって、カルボニルストレス説というものが出て来まして
統合失調症には活性型のビタミンB6が有効である話が増えています
他には、ナイアシン(ビタミンB3)とビタミンCに着目した分子整合療法、糖質制限などが良く知られています

特に不安障害や、関係妄想、思考伝播には
ナウフーズ社の「P-5-P」という活性型ビタミンB6を
1日1~2粒(50~100mg)飲むと気にならなくなると思います
統合失調症だと、ナイアシンというビタミンB3を飲む方法も有名なのですが
関係妄想とか思考伝播は「P-5-P」が即効性があって、数日で違いが解ると思いますよ
向精神薬そのものの効き方をして来ます

 

72: 名無しさん@おーぷん 2016/05/05(木)21:35:00 ID:F18

また、霊的現象だと思われる方も

「睡眠中に脳内グルタミン酸が過剰になった場合、脳は興奮状態です。
起きてすぐに過去のvisionが脳裏に浮かび視覚化されて見えてしまっている。という可能性もあるわけです。
事実、夜泣きを繰り返し、そのたびに指を差しお化けがいると訴える子供に、
ビタミンB6を補給させると夜泣きもお化けを見るのもなくなるということがある・・・とたびたび耳にします。
ちなみに、大人のいわゆる「霊感がある」も同じ「ビタミンB6欠乏症」であると考えられます。」

という病院のブログがありまして
このグルタミン酸が統合失調症の原因だとするグルタミン酸仮説から
霊的現象だと思われる方も、P-5-P(活性型のビタミンB6)というビタミン剤を飲むことで劇的に改善する可能性があります

 

73: 名無しさん@おーぷん 2016/05/05(木)21:35:21 ID:F18

P-5-P(活性型ビタミンB6)の医学的な根拠としては、以下の通りです

・統合失調症の原因とされるグルタミン酸仮説にあるグルタミン酸(妄想の原因とされる)を減少させる
・統合失調症の原因とされるカルボニルストレス説にあるAGEsを減少させる
・P-5-Pはグルタミン酸からGABAに変換するので、精神を安定させる物質であるGABAを増加させる
・P-5-Pとトリプトファンから幸福の物質と言われるセロトニンを増加させる
このセロトニンの減少も統合失調症の原因とされています
・あと、ナウフーズ社のP-5-Pをおすすめしている理由としては、P-5-Pの他にビタミンB2や
マグネシウムが入っているのだけれども、P-5-Pとマグネシウムから不眠障害に効果のあるメラニンが作られます

『統合失調症の原因解明のために―カルボニルストレスとは?』

カルボニルストレス説は、統合失調症の原因解明と新たな治療法の可能性という面で注目を集めています。
分子生物学者としての研究と同時に、精神科医としても診療を行う統合失調症研究の第一人者、
東京都医学総合研究所の糸川昌成先生にご自身の最新研究「カルボニルストレス」についてうかがいました。
インタビュー公開日:2015/12/27
https://medicalnote.jp/contents/150930-000017-CCGQZY

 

77: 1◆6KctQgwHqc 2016/05/14(土)12:33:55 ID:uiJ

>>73
グルタミン酸原因仮説については否定しませんが、
グルタミン酸の減少が統合失調様症状を引き起こすという事実と、
統合失調症罹患者が、てんかんを合併しづらいことがグルタミン酸の減少と関係している可能性の示唆が、
この原因仮説の根拠となっています。

語弊を恐れずに言えば、グルタミン酸を増やす物質としてグリシンがありますが、
問題はグリシンが血液脳関門を突破できるのか、という点です。

俺の場合、確かに陰性症状が強い時期、グリシンを比較的多量に摂取したところ、
症状の緩和を体感したことがあります。
しかし、これはポラセボ(偽薬)かも知れず、医学的根拠のない罹患者のただの体験談に過ぎません。
グリシンが果たして再取り込み阻害効果に働きかけたのかどうかは、
今後の研究に期待したいところです。

ビタミンB6の欠乏が原因とする仮説については、罹患中、俺も様々なビタミン剤やグリシンなどの積極的な摂取を試みましたが、
陽性症状はその時点で消失していたため、ビタミンC、B3、B6の多量摂取は効果を体感できませんでした。

ドーパミン、セロトニンのバランスが崩れることで統合失調症を発症するとする仮説に基づいて、
現在の同病治療用の抗精神病薬の多くは作られています。
これが仮に対処療法だとしても、脳機能を仮に水面に例えたとしたなら、そこに生じた波が水面の状態を一方に傾倒させていた場合、
その波を鎮める対応は合理的なものかも知れません。

しかし、グリシン再取り込み阻害薬や、NMDA受容体機能の改善を目的とした抗精神病薬の出現は、
あるいは、統合失調症の治療に光明を見いだす手段になり得るかも知れず、
期待したい研究だと思います。

 

74: 名無しさん@おーぷん 2016/05/05(木)21:35:41 ID:F18

商品はこれです(店はどこでも良いです)
1ヵ月もしたらかなり改善しますので(数日で効き目が解ります)、一度試してみると良いと思いますよ
https://www.southlandrx.com/pages/17373
http://jp.iherb.com/Now-Foods-P-5-P-50-mg-60-Tablets/740

幻聴に効くかは解りかねますが、統合失調症の専用掲示板には以下の様な書込みがありましたので
ご参考までに

22:名前:たけのこ 投稿日:2012/05/12(土) 14:11:33 ID: ▼
とおりすがりです、
AGEsの話題で、コンボの月刊誌2011年10月号の47ページに、
統合失調症患者はAGEsが高いとの研究報告がなされたそうです、
AGEsを代謝するのにB6が必要だとの見解も書かれており
くわしくは、活性型B6だそうです
どう思われますか?

25:名前:たけのこ 投稿日:2012/05/13(日) 03:50:31 ID: ▼
息子が統合失調症と診断されてからやたらに皮膚疾患が多くステロイド剤のみの処方でしたが、
セカンドオピニオンで他の皮膚科にいきましたら脂漏性皮膚炎と診断されて、
ステロイド剤のほかに活性型B6とB2を処方されてから経過がよくなりびっくりしています、
今、息子は陰性症状が長期にわたっていましたが、処方されてから顔つきがかわってきて、幻聴が無くなったようです、
薬はリボビックス、ワカデニン、ビオチンです。今までAGEsが多めな食事が原因だったのでしょうか?
一日にコーヒーを何杯も常飲していましたし、ジャンクフードばっかしの生活を繰り広げていたようです。
ほったらかしにしていた親も悪いと反省しております。コンボの月刊誌を見ての感想です。
海外のサプリショップをみているとP5Pという活性化B6がチラホラでてきますが、どうなのでしょうか?
味噌汁なんかを作ってやっても飲まない息子に抗酸化作用でAGEsを低下させるから飲みなさいと説明してあげて、
食生活を少しでも改善できるよう取り組みます。

 

75: 名無しさん@おーぷん 2016/05/05(木)21:36:08 ID:F18

あと、監視されているようで不安だという方はもうひとつ

脳科学でも宗教学でも

「人にしたことは自分にしたことと同じ」

という非常に似通った話があります
これを理解していれば、相手のしていることはブーメランとなって
相手に返るだけだと理解出来ると思います
つまり、誰かが嫌がらせしているとかいうこと自体を考える必要は全くないということです
これを理解することも、生きる上でのトラブル回避に繋がります

– 脳は主語が理解できない –

私たちが日頃何気なく使っている言葉が、脳と体に大きく影響しています。
例えば、脳は主語を理解できないという性質を持っています。主語が理解できないので、自分が発した言葉全てを自分のこととしてとらえてしまいます。
ここで言う「脳」は、「古い脳」を指しています。大脳新皮質(理性・知性の脳)を「新しい脳」、それ以外を「古い脳」と呼びます。
人間特有の高度な精神活動を担当する「新しい脳」のほうは主語を認識できているのですが、感情を司る「古い脳」のほうは認識できず、
新しい脳から送られてくる情報をすべて鵜呑みにしてしまう性質があります。
だから、人の悪口を言うと、脳の中では自分が悪口を言われた時と同じ状態になります。
つまり、相手の悪口を言うと、自分自身に悪口を言っていると判断し、自分も傷つき気分が悪くなります。
人をけなしてばかりいる人は、なぜか自己嫌悪に陥っていくのはそのためです。
そして、より、人に対して攻撃的になります(自分が自分を無意識に攻撃している状態となるわけですから逃げようがありませんね)。

スポーツの試合で、どうしても勝ちたくて、「あ~相手がミスればいいのに」「相手のシュートが入るな!」などと思うことが、あります。
それは、知らないまま自分で自分に呪いをかけていることになっているのです。反対に、相手を褒めれば、自分が褒められたのと同じ状態に。
反対に相手を褒めてあげると、自分が褒められたと思い、気分が良くなり自尊意識が高まります。

 

78: 1◆6KctQgwHqc 2016/05/20(金)00:26:07 ID:NQb

仕事が終わったら、この時間。
ちなみに、統合失調症を罹患したら、もう社会生活を正常に送れなくなってしまうと悲観することはありません。

確かに難治性(薬に感応的ではない)のケースがあることは否定しませんが、
この病気は必ず治療を続けることで改善されていきます。

ここでは、俺が主に行った自己治療、名付けるなら「レポート療法」を書きたいと思います。

【非常に重要なことですが】
この療法は、あくまでも罹患者である俺が独自に作り出したものです。
この療法は強いストレスがかかるため、万人がこの療法により改善を見込めるかを考える場合、
俺は疑問を感じます。
そして、この療法には主治医の承諾が不可欠です。

主治医にとっても罹患者の当事者感想を得るメリットがあり、自身にとっても「自分の置かれている状態」を知る上で、
俺はレポートを書くことに注力した時期がありました。

レポートでは主に、以下の3つの項目(最終的には5項目)を書きました。

1.妄想の内容
2.前駆(発症に至る)経緯
3.妄想と自己分析

加えて、このレポートを追完した内容は以下の2項目です。

4.現在の状況分析
5.改善手法の具体案

文章を書くこと、これを章立てにして、3階層の構造化文書として確立すること。
この行為は、統合失調症の認知機能障害に対して良く作用したと考えています。

構造化文書とは、
1.見出し 1
(1).見出し 2
a.見出し 3
のように、見出しで章・節・項で構成された文章集合です。

 

79: 1◆6KctQgwHqc 2016/05/20(金)00:26:13 ID:NQb

自分を掘り下げることは大変な苦痛を伴いました。
俺の場合、自身が統合失調症を発症した理由を以下の2つのストレスと分析しました。

・自らが特別な体験をしたと勘違いしたこと(虚栄心)
・現在の自分の状態と、過去の自分の状態との差異に対する違和感(自己肯定欲求)

自身が体験している不可解な体験を真っ向から否定するレポートを書くことは、
あたかも、自分のすべてを否定するような作業でした。

しかし、主治医にこのレポートを見ていただいたところ、大変に良好な反応を得られ、
あるいは、この方式によって自己を分析すれば、妄想の否定ができるのではないか。
いや、当時は「妄想を妄想とは思っていない」わけですから、結果論でしかありませんが、
自分の身に起こっている現象を、よく説明できるように思えました。

レポートは1ヶ月に1回提出し、6回に分けて提出したと思います。
通院語6ヶ月後で、俺の妄想は著しく消失しており、認知機能障害もやや改善した体感がありました。
しかし、陰性症状の改善には有意に作用しませんでした。

 

80: 1◆6KctQgwHqc 2016/05/20(金)00:26:21 ID:NQb

最初は1ページを書くことも困難でしたが、6回の提出の間に文章を書くことも徐々に辛くなくなり、
かつて身につけていた語彙も戻ってきたと感じました。

今も発症前と比べれば語彙は75%、思考力は85%ほどですが、改善が確認できることは勇気になり、
また、レポートを書くことで「自分が今どこに有るのか」を知ることができている実感は、
治療への積極的な参画のきっかけともなったと感じています。

「レポート療法」などと呼んでいますが、これは決してレポートに限られないと思います。
自己分析ができ、自分の状態を主治医に正確に伝えること。
これが出来れば、マインドマッピングでも、論文でも、あるいはコラムのようなものでも。
あるいは、絵や漫画のような形でも構わないと思います。

俺の最終的な帰結としては、自身の症状は「関係付けの障害」であるとして、
対ストレス偏向として「自己顕示による恍惚」であると結論づけましたが、
別に理論的に自己を分析する必要はないと感じています。

分析結果にまとまりが無くとも、それはそれで構わないのです。
確かに自己分析は、この病気を改善する一助となりますが、
同時に強いストレスとなります。

俺の場合は完全な内因性(個体の個性的な性質)を主張してレポートをまとめましたが、
心因性(不安や恐怖、強い願望など)にも原因を求めることができるため、
必ずしも強いストレスを自身にかけることが正解だとは思いません。

自分の治療法は、自分で作り出すことが正解なのだと思います。
自分が得意とすること、自分がしたいと思うこと、興味対象を治療に利用するということ。
これが重要なのではないか、このように今は考えています。

レポート療法は「ふーん、そういう方法もあるのか」という程度に考えてください。

 

81: 名無しさん@おーぷん 2016/05/27(金)22:11:36 ID:DPH

奇遇だな俺も統合失調症だ
2級だ
苦にせず生活出来るかというと仕事安定してないから微妙だけど
まあ充実してる

これからゆっくり読むわ

 

82: 名無しさん@おーぷん 2016/06/07(火)01:05:41 ID:a62
認知機能障害で文章がキツイけど頑張って少しずつ読みます。

 

83: 1◆6KctQgwHqc 2016/06/09(木)00:41:19 ID:3lD
>>82
まとめると、
・病気を知る
・病気を認める
・自分と照らし合わせる
・分析する
って感じです。
ストレスにならないように配慮し、ご自愛ください。

 

84: 1◆6KctQgwHqc 2016/07/09(土)10:43:10 ID:WT1
そう言えば、ジプレキサのジェネリックが6月中旬に薬価収載されましたね。
ジェネリックにすると、ちょっとお安くなるようです。
あと、平成28年4月の法令改正で、薬局に行く時はお薬手帳を持って行くと、
数十円ですが安くなります。
統合失調症とは脳機能を生み出す神経伝達物質をコントロールするため、
薬を飲み続けなくてはなりませんので、薬価が下がるのは嬉しいことですね。

 

86: 名無しさん@おーぷん 2017/05/14(日)12:54:03 ID:E0J
長文お疲れ様です。私は病気だとは思ってないのですが、抗わず、整理、分析し紐解いていく主体性が大切だと思いました。ゆっくりと前進したいと思いました。ありがとうございます。

 

87: 1◆6KctQgwHqc 2017/05/22(月)21:39:48 ID:6qG

俺も同感です。
ただし、自発的に「治そう」としないと改善しないことは事実と俺は思っていて、
無理なく整理、分析することは重要と思います。
主体性を持つことで客観性が生まれ、「これは病気だ」という認識を生みます。
その認識は「治そう」と改善する意思につながり・・・
このスパイラルが重要と思います。

焦ってはいけません、ゆっくり治しましょう。
俺も発症から5年が経ちますが、未だに全快とは言えませんから、
じっくり取り組むことの重要性を痛感しています。

 

88: 名無しさん@おーぷん 2017/06/12(月)19:01:42 ID:z8C
統合失調症として措置入院させられたがな
http://www.geocities.jp/akira2xy/

 

89: 1◆6KctQgwHqc 2018/05/21(月)21:59:30 ID:Nd7

ここからは、俺の感覚的な感想から、統合失調症を克服した時に役立った情報を書いていきます。
ちょっと小難しい話もありますが、これはあくまでも感想ですから、読み流してもらっても構わないと思っています。

俺は統合失調症を体験する中で「認知の大切さ」を強く感じた時期がありました。
認知とは、外界からの情報を脳に届ける機能で、統合失調症によって障害される脳機能も認知機能です。
実は俺は幻視、軽微な幻聴、被害妄想、誇大妄想、錯乱、夢幻様状態、意欲低下、思考力低下、学習能力低下、解体症状と、かなりオンパレードに統合失調症を体験し尽くしています(こう書くと、なんかのテーマパーク帰りみたいですが)。
この体験したすべてに、認知機能が関わっているように感じています。

 

90: 1◆6KctQgwHqc 2018/05/21(月)22:00:23 ID:Nd7

意欲低下や、思考力低下は直接的には認知機能と関わらないように感じるかも知れません。
しかし、意欲とは「特定の情報群から、選択的な積極性を示したもの」と言え、それの主観的な感想、つまり面白い・面白く無いと言う感じ取り方も、認知機能が生み出しています。

思考力は、俺の場合は思考が極端に低速化したように感じた時に、記憶の照らし合わせが上手く出来ていないと強く思いました。
脳には記憶が「記憶でーす」と格納されているのではなく、分解された情報として保存されているように思えます。
これは人間にとって普遍的なもの、いわば象徴的なものに感じられました。
この象徴と、分解された記憶(象徴)の照らし合わせにも、認知機能が深く関わっていると思えたのです。

 

91: 1◆6KctQgwHqc 2018/05/21(月)22:01:31 ID:Nd7
この自身の体験は、外界の情報を別の形として記憶し思考する脳は、認知機能によって情報の入力を行っているように思えるものでした。
認知機能に障害があれば、記憶の取り出しは出来ても、外部からのインプットが正しく動作しません。
これによって、本来ないはずの記憶(誰かに監視されている等)や、本来ないはずの状態(高度なテクノロジーによって攻撃されている)が、脳に「事実」として届いてしまっているのではないか。
このように思えたのです。

 

92: 1◆6KctQgwHqc 2018/05/21(月)22:04:56 ID:Nd7

俺は前レスに書いた状態を「心の鏡」という言葉を用いて表現しています。

俺たちは心の鏡に映った像でしか、世界を見ることが出来ません。
鏡に歪みやヒビがあると、脳は鏡に映った像をそのまま「真実」として受け取ってしまいます。
これはプラトンの洞窟の比喩と似ていて、自分の感じられる世界とは、自分が見ているものがすべてではないことを示しています。

 

93: 1◆6KctQgwHqc 2018/05/21(月)22:08:27 ID:Nd7

この鏡には像の他にも音や出来事もすべて映ります。
俺は幻聴を軽微にしか体験していませんが、もし統合失調症によって曇ってしまった鏡に音が映ったなら、それはそのままの音としては聞こえないでしょう。
ある時は、その鏡の像は罹患者にとって肯定的に見えます。
罹患者を褒め称え歓喜の渦に巻き込み、自分が皇族であったり、天才であったと感じさせるでしょう。

しかし、ある時は、その鏡の像は罹患者にとって否定的に見えます。
罹患者を冒涜し貶め悪意の泥沼へ引きずり込み、自分は世界から嫌われ攻撃されている、罹患者はその攻撃手段が合理的に説明出来ないので、突飛な表現で自分の状態を説明しようとするでしょう。

 

94: 1◆6KctQgwHqc 2018/05/21(月)22:12:30 ID:Nd7
訂正
これはプラトンの洞窟の比喩と似ていて、
自分の感じられる世界とは、
自分が見ているものがすべてではないことを示しています。

これはプラトンの洞窟の比喩と似ていて、
世界とは、
自分が見ているものがすべてではないことを示しています。

 

95: 1◆6KctQgwHqc 2018/05/21(月)22:13:46 ID:Nd7
そもそも人間とは「喜び」と「恐怖」しか感じられない生き物なのだと思います。
楽しさや嬉しさも突き詰めれば喜びであり、悲しみや苦しみは突き詰めれば恐怖です。
罹患者はこの感情が強く表れ、加えて突飛な表現によって、自分の状態を説明したいと願います。
結果、俺のように「俺は宇宙にケンカを売ったので、物理法則と確率によって殺されてしまう」と言う感じの、ちょっと「こいつヤベエ」と言う感じの表現になるのです。

 

96: 1◆6KctQgwHqc 2018/05/21(月)22:28:07 ID:Nd7
少しずつですが、こんな感じで書いていきたいと思います。
罹患者の人は家族やパートナーに、病気を理解してもらうことが大切です。
日本は残念ながら民主主義ではなく多数決の国で、歴史的な精神病への不理解が強く根付いています。
これに声高らかに反旗を翻すのは利口ではなく、私たちは少しずつ改善されるのを見守ることが必要でしょう。
まずは、精神病とは心や精神のようなワケか分からない霊的な病気ではなく、「脳機能の病気」だと理解してもらい、治療を理解してもらうことが大切です。
私が寛解できたのは周囲の理解があったことも大きいと言えます。
もし、不理解があり悩ましいなら主治医に相談してください。

 

97: 1◆6KctQgwHqc 2018/05/22(火)23:11:33 ID:U5Z
統合失調症は年単位で改善しますが、自分に合う薬を見つけることが第一です。
非定型精神病薬にこだわらずに定型精神病薬も試し、病気が改善する薬を主治医と共に見つけてください。
一時的に薬剤が多くなることもあります、俺はジプレキサを20mg、ロヒプノール(今のフルニトラゼパム)を2mg飲んでいた時期があります。
あれから5年が経ち、今ではジプレキサ(今はオランザピン)2.5mgだけを飲んでいますが、薬は少なければ良いのではありません。
友人はエビリファイを3mg飲んでいますし、別の友人はオランザピンを10mg飲んでいます。
自分に合う薬と量が大切なのです。

 

98: 1◆6KctQgwHqc 2018/05/22(火)23:12:38 ID:U5Z

罹患者は「なぜ心の病気なのに薬で治るのか」と懐疑的に思う場合があります。
抗精神病薬は心に作用する薬ではなく、脳に作用する薬です。
胃袋に入り血液中に溶け込んだ物質が、脳に到達して過剰な神経伝達物質の働きを阻害するのです。

しかし、薬を飲んでいるだけで病気が治るとは考えずに、自分でも症状の改善に取り組む姿勢が重要と言えます。
この病気には脳機能が関与し、脳は俺たち自身の心を生み出しています。
ここに霊的な出来事や、スピリチュアルは入り込む余地は一切ありません。

統合失調症は多くの人が回復する一方で、治療抵抗性と呼ばれる薬が効かないタイプがあることも事実です。
主治医と共に正しい治療を継続し、慎重さを欠かなければ、統合失調症を苦にすることなく生活することが出来るまでに回復するケースは多くあります。
けれども、これには時間がかかることを忘れないでください。

病中病後に「以前は出来たのに出来ない」と感じたことは、回復後に別の方法で出来るようにすれば良いのです。
「以前は考えられたのに、深く考えられない」と感じたことは、回復後に時間をかけて考え、脳に考え方を改めて学ばせれば良いのです。

 

99: 1◆6KctQgwHqc 2018/05/22(火)23:13:37 ID:U5Z

怖い話をすると、統合失調症は放っておくと、誤った認知機能によって誤った記憶が蓄積されて行き、罹患者の生活や周囲の環境は荒廃して行きます。
やがて考え方も誤った価値観によって構成されるようになり、人格も荒廃して行きます。
誤った記憶は薬でどうにか出来るものではなく、症状の緩和は出来ても、生活と人格の荒廃は治療の術がありません。

薬を止めると確実に再発します。
俺も実は胃腸炎で2週間薬を飲めなかった時期があるのですが、脳が鮮明になり、色が非常に鮮やかに見え、心が晴れやかになったような体験をしました。
しかし、これが再発兆候だと知っていたので、直ちに服薬を再開しました。
もし、自己判断で断薬すれば、その人物は再発によって人格が荒廃し、人生の大半を台無しにしてしまうでしょう。

罹患者は決して治療を途中で止めることなく、寛解状態を維持することが大切です。
再発を繰り返す内に統合失調症は確実に悪化して行きます。
しかし、適切に治療し努力をすれば、この病気と上手く付き合っていく方法が必ず見つかります。

 

100: 1◆6KctQgwHqc 2018/05/22(火)23:14:08 ID:U5Z

統合失調症の原因は未だに不明で、これが罹患者にとっては不安であり、健常者にとっては何やら不気味なイメージを持ってしまいます。
今も日夜研究が続けられており、少しずつですが原因が分かりつつあります。

実は、統合失調症の原因は様々な説があります。
最近では、グリシンの脳内量を増やしNMDA受容体の働きを改善する新薬の開発は、効果が確認出来ずに中止されています。
このように様々な説は実証され淘汰され、効果が認められた薬が現在販売・処方されているわけです。

そうした研究の中で最近、「シナプスの刈り込み」と呼ばれる脳細胞間の不要なシナプスの切断機能が関与しているのではないか、とする考え方が発表されました。
俺は個人的にこの考え方に賛成です。
思春期、環境の変化、大きな人生の転換期、これらに共通するのは「記憶の整理」というイベントです。
このイベントによってシナプスの刈り込みが過剰に行われることで「心の鏡」に映る像が大ざっぱになり、認知機能が正しく鏡像と記憶を比較出来なくなることが原因であるように思えるのです。

けれども、シナプスの刈り込みが原因だとすれば、罹患者はシナプスの刈り込みを直接治療していないのですから、刈り込みが過剰な状態がずっと続くことになります。
俺は寛解し普通に生活出来ていますが、俺の脳は誤解を恐れずに言えば「切り込みだらけのズタズタの脳」のような状態であるということです。
このような状態の脳にも関わらず、なぜ脳は誤動作を起こさないのか、どのように脳細胞は少ない結合状態を補っているのか。
この辺りの謎は、高い再発率にも関わる可能性があり、有意義なものなのかも知れません。

 

101: 1◆6KctQgwHqc 2018/06/05(火)15:09:37 ID:yj3

統合失調症の罹患者にとって最大の関心事は、以下の3つでしょう。

①治るのか
②薬は一生飲み続けなくてはいけないのか
③再発の可能性

これらについて、書かせて頂ければと思います。

①治るのか
この病気は発症中に体験する幸福感や強い自己肯定に、自分の心が取り込まれたままでは治りません。
仮に罹患者が自分のことを天才ミュージシャンだと信じているとします。
この優越感や幸福感、自己肯定感をすべて否定し取り除く必要があります。

俺も苦労しましたが、ストレスとならないように注意しながら、
病気によって生み出された幸福感を1つずつ病気の症状であると認識して行くことが必要です。

治療抵抗性があるかも関わるのですが、俺の体験上は上記によって病識を獲得して行けます。
病識を獲得し、根気強く陰性症状と認知機能障害の改善に取り組んで行けば、症状の消失が期待出来ます。

 

102: 1◆6KctQgwHqc 2018/06/05(火)15:12:58 ID:yj3

②薬は一生飲み続けなくてはいけないのか
薬は一生飲み続けなくてはいけません。
統合失調症の薬は神経伝達物質の働きを阻害するものです。
しかし、統合失調症の原因は特定されておらず、現代医学では対処療法でしか治療出来ないのです。

これを聞いて様々な治療法をネットで探し試したくなる気持ちは良く分かります。
けれども、そうした治療法に効果があるのなら、なぜ主流の治療法とならないのでしょう。
落ち着いて、確実に効果が期待出来る治療法と、そこにリハビリを組み合わせることが合理的な治療手法です。

確かに薬を一生飲み続けることに、俺も最初は絶望してしまいました。
しかし、薬を飲むだけで再発を防止出来るのなら、こんなに素晴らしいことはありません。

俺たち罹患者は往々にして認識を間違えます。
薬を飲み続けることに問題があるのではなく、統合失調症と言う病気が再発することこそが問題なのです。
逆に言えば、薬を飲み続けていれば再発率が大きく下がるのですから、これほど楽な治療法は無いでしょう。

 

103: 1◆6KctQgwHqc 2018/06/05(火)15:14:50 ID:yj3

③再発の可能性
俺の場合、医師から許可してもらい「再発の兆候」を感じた際には、薬の量を増やしています。
2.5mgが維持量ですが、3.75~5.0mgに増やす場合があるのです。
再発リスクはゼロにはなりませんが、服薬を続けていればゼロに限りなく近づくことが可能です。

ただし、再発は絶対にしないとは言えません。
何かがおかしいと感じたら、直ちに病院に行きましょう。

罹患者は「せっかく薬の量が減ったのに増やされる」と思いがちです。
薬の量が増やされるのと、治療を最初からやり直すのと、どちらが良いでしょうか。

自分が統合失調症であることを自覚し、再発させないことが自分の役割であることが最重要なのです。

 

104: 1◆6KctQgwHqc 2018/06/05(火)15:16:56 ID:yj3

もし、あなたが統合失調症に苦しめられているなら、
負担にならない程度にリハビリにチャレンジするのも方法かも知れません。
ウォーキングもリハビリになります。
旅行の計画を立てるのも良いでしょうし、俺のように統合失調症に関するレポートを書くのも良いでしょう。

しかし、あなたが集団ストーカー被害に悩まされていても、集団ストーカーについて調べることはしてはいけません。
あなたを苦しめている事象に、これ以上は深入りしてはなりません。

あなたに必要なのは、薬と休養と、もし余裕があるならリハビリです。
もし家族に理解が無いなら、統合失調症が「脳機能の病気」であると伝え、よく知ってもらってください。
統合失調症とは心や精神の病気ではなく、また脳全体が蝕まれる病気でもありません。
「認知機能」と呼ばれる脳機能が障害されることで発生する、珍しくない病気です。

意外なほど多くの人がこの病気を罹患しているのです。
苦しんでいるのは、あなただけではありません。
あなたは孤独ではありません。

 

105: 名無しさん@おーぷん 2018/08/29(水)19:07:07 ID:Whi
とても参考になってるよ
文字化って大事だな

 

106: 1◆6KctQgwHqc 2018/09/08(土)21:47:30 ID:yJx

最近の動向として、グルタミン酸原因仮設に基づく、グリシン再取り込み阻害薬の治験で成果が「見られず」、発売取りやめになったようです。
俺のグリシンによる陰性症状緩和体験はプラセボであったようです。

また、統合失調症の原因として「シナプスの刈り込み」と呼ばれる脳機能が原因ではないか?と考えられ始めたようです。
これは原因の確定ではなく一つの説の域を出ません。
しかし、この脳機能に作用するタンパク質の機序さえ判明すれば治療法が見つかることが期待できます。
例えば、iPs医療によって脳機能の受容体を合成し、有効な化合物等が特定される日も決して遠くないのだと思います。

今は「薬を飲む」ことが統合失調症の最大で最良の治療法です。
繰り返しになりますが、ここに可能ならリハビリを取り入れ、正確な病識を持つことで、より良い寛解が可能と思います。

リハビリに関してより詳しく書けると良いのですが、需要ってあるんですかね?
もしあるなら、俺のリハビリで使用したテンプレートとか文書を、可能な部分だけ公開しようと思っています。

 

107: 1◆6KctQgwHqc 2018/09/30(日)00:54:00 ID:0b0

最近の動向では、抑制性神経細胞と統合失調症の認知機能障害の因果関係が示唆されています。
抑制性神経細胞とは平たく言うと「興奮を抑える働き」をする機能を持ちます。
抑制系の一つにNMDA型グルタミン酸受容体(以下、グリシン受容体)と結合するグリシンがあり、グリシンの再取り込みを阻害することで陰性症状の緩和が期待出来るとする考え方がありましたが、治験の結果、有効性は認められませんでした。
抑制性にはもう一つ、GABA受容体があります。
グリシン受容体は脳幹及び脊髄に存在する一方、GABA受容体は脳の広範囲に存在することが分かっています。

最新の動向では、ストレス応答機能であるオートファジーに着目した研究が行われています。
オートファジーとは、最近よく聞く言葉なので説明の必要はないかも知れませんが、細胞内のタンパク質の分解を行う機構で、「細胞の自食」や「細胞の自己保護のための分解」のことです。
マウス実験では、オートファジーが正常に機能していれば分解されるタンパク質が蓄積してしまうと、神経細胞表面のGABA受容体が減少して認知機能障害等が出現することが分かっています。
GABA受容体の数を増やすことで、マウス実験では、これらの「精神疾患様症状」が改善することが判明したようです。

現在、オートファジーは研究が活発で、将来的にはオートファジーによる分解を活性化したり、活性化に伴う副作用を抑制する合成を活性化させることで、統合失調症のみならず様々な「ヒト疾患」に対応した創薬が期待出来ます。
つまり、今回の動向だけで言うなら、細胞の浄化機能が低下することで不要な「ゴミ」で脳の興奮を抑える機能が詰まってしった、これが統合失調症の一因となっている可能性があると言うことです。

GABAは食べれば脳内で増えるものではありません。
体内に取り込まれたGABAは血中に溶け込みますが、血液脳関門と呼ばれる「血液から脳に届ける機能」を通過することが出来ないからです。
サプリメントだけで統合失調症は回復するものではなく、抗精神病薬が必須となるので、将来に必ず発売されるであろう「オートファジー薬」に期待しつつ、正しい治療を続けて行きたいですね。